
田中史朗(グリーンロケッツ東葛)
9月9日、『ジャパンラグビー リーグワン』グリーンロケッツ東葛の2021年新加入選手(追加)入団記者会見が行われた。元日本代表スクラムハーフ(SH)田中史朗が新加入、配信で視聴しているファンへ向けてあいさつをした。
「NECグリーンロケッツ東葛に入団する田中史明です。非常にワクワクしている。子どもたちにラグビーの楽しさを伝えるのも僕の任務だと思う。いろんな人に関わってラグビーの素晴らしさ、人生の素晴らしさを伝えていきたい」
移籍の決め手を問われると、田中はこのように返答した。
「パナソニックでも(『スーパーラグビー』の)ハイランダーズでも一緒にプレーしたアッシュ・ディクソンからやらないかと言われた。彼の熱意がすごかった。『一緒にNECを強くしたい』という熱い思いを聞いたのが大きかった」
チームメイトへ伝えたいことを質問されると、『W杯』に3回出場したベテランはこう答えた。
「努力すること、そしてラグビーを楽しむこと。日本で勝つだけではなく、NECから世界へ出ていかないといけない。日本人は努力ならなんぼでもできる。日本人の強みは努力。チームメイトには僕の努力を見てもらって、NECを努力のチームにしたい」
対戦してきたNECの印象については、こうコメントした。
「キヤノンとして対戦したが、NECの選手はトライを取られた後、誰も話していなかった。勝つための意欲が足りないように見えた。そこをしっかり言っていきたい。しっかり勝ちたい意欲を見せていきたい。トレーニングでもライバルにでも勝ちたいというマインドをチームメイトに言っていきたい」
田中は子どもたちに伝えたいことにも言及した。
「僕は体が小さいので、こういう体でもできるということを伝えていきたい。夢や希望、諦めないことを伝えていきたい」
37歳で来年1月の新リーグ開幕を迎える田中だが、まだ日本代表を諦めていないと言う。
「僕がラグビーをしている意味は、子どもたちに夢や希望を持ってもらいたいから。体の小さい僕でも世界で戦えると見てほしい。それに僕もまだ日本代表を諦めていない。フィットネスが重要なので全力でトレーニングしている」
田中は『リーグワン』開幕に向けての課題について、次のように語った。
「シンプルにコミュニケーションの部分。能力はみんな素晴らしいものを持っている。コミュケーションが足りないから、パスがつながらなかったりしているだけ。また大事なのが外国人選手とのコミュニケーション。日本語もわかる外国人選手も含めてコミュニケーションを取っていきたい」
『ジャパンラグビー リーグワン』は2022年1月7日(金)開幕。グリーンロケッツ東葛はトップカテゴリーのDIVISION1で戦う。
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