
(c)原泰久/集英社 撮影:岸隆子(Studio Elenish)
累計発行部数9200万部(2022年9月現在)を突破した原泰久原作の国民的大人気コミック『キングダム』が、藤沢文翁脚本、山田和也演出で初の舞台化。2023年2月の東京・帝国劇場を皮切りに大阪、博多、札幌を巡演する。
舞台は紀元前の中国・春秋戦国時代。戦災孤児の少年・信と、玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)が手を組み、王弟から玉座を奪還するまでの「王都奪還編」を、俳優たちの迫力ある演技と生演奏でエモーショナルに描いていく。信役は三浦宏規と高野洸、嬴政(えいせい)・漂役は小関裕太と牧島輝と、それぞれWキャストで務める。今回、信役の三浦に意気込みなどを聞いた。
主人公の信役はうれしいと話す三浦だが、まずは舞台化に驚いたという。「企画そのものがすごく衝撃で。とんでもないことになりそうだなと思いました。国と国との戦いのシーンを舞台上でどう見せるのか。稽古しながらどんどん作り上げていくと思うので、今から楽しみです」。一方で「何としてでもやり遂げようと思う」と意欲も見せる。大作を前に、いつもどんなマインドで挑むのか。「基本的には“なんとかなるさ”と思っているので、深く悩んだり、プレッシャーを感じたりすることは少ないです。9対1ぐらいの割合で、楽しみとプレッシャー、緊張、不安がある感じで。その割合はいいバランスだなと思っています」。
Wキャストの高野洸とは2020年に上演された「ミュージカル『刀剣乱舞』髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA~」で兄弟役を演じ、話題を呼んだ。「嬴政は信にとって相棒であり、尊敬する人物。そんな存在はいるか」と問うと、三浦は真っ先に高野の名を挙げた。「洸は『刀剣乱舞』に同時期に参加しずっと一緒にやってきた仲。ふたりで切磋琢磨して、まさに相棒と呼ぶにふさわしい存在。そんな洸と同じ役ができてすごくうれしいです。同じ役を目指しても、演じる人が違うとまったく違うものになりますが、洸と話し合いながら、より良い信を作っていきたいと思っています」。
「勇敢で怖いもの知らず、がーっと突き進む彼にみんながついていく。いい意味でおバカな一面もあって。いろんな人と出会うなかで考え方が変わって成長する信を応援しながらコミックも読みました。完璧ではないからこそ、応援したくなる」と信のキャラクターについて語る。12月11日(日)までグランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタルで開催中の『キングダム展 -信-』も「この取材後に観に行く」と期待を寄せ、「コラボドリンクも飲むんです!」と笑顔を見せた。
舞台『キングダム』は、2月5日(日)から27日(月)まで東京・帝国劇場、3月12日(日)から19日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて。その後、4月に博多座、5月に札幌文化芸術劇場hitaruにて上演。
取材・文:岩本
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