
写真提供:博多座
東京・明治座公演を皮切りに全国8箇所で上演される舞台『巌流島』。歴史に名を残す2人の剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」を、新解釈で描く令和版アクション時代劇だ。昨年10月、巌流島(山口県下関市関門海峡/正式名称:船島)で行なわれたオンライン製作発表会見。武蔵・小次郎像をバックに、武蔵役の横浜流星、小次郎役の中村隼人、演出の堤幸彦が、公演への意気込みと見どころを語った。
当初2020年7月~9月にかけて上演される予定だった本公演。「一度中止になり、悔しさを感じていましたが、改めて上演が決まってとても嬉しいです。あの時から積み重ねてきたものを全て注ぎ込み、深みのある武蔵を演じたいです」と、まず流星が力強く挨拶。続いて、歌舞伎以外では初の本格的な舞台出演となる隼人が「一度初日に向けて稽古をしていたカンパニーに途中から入っていくことに少しプレッシャーはありますが、自分が入ることで新しいエネルギーを吹き込めれば」と意気込む。演出を手掛けるのは映画監督としても活躍する堤。舞台では『真田十勇士』、『魔界転生』などの大型時代劇アクションの演出経験も豊富だ。「巨大なLEDの背景を駆使しながら、本来ある演劇の力強さと、現在のテクノロジーを融合させた舞台における最新形をお見せしたい」と演出構想を語り、「武蔵と小次郎はある意味、運命の相手。それは友情、あるいは恋愛にも近い感情かもしれない。史実では、決闘は一瞬にして雌雄(しゆう)を決したと言われているが、そうはさせません!侍が“命を懸ける”という意味を問いながら、お客さまの胸に迫ってくるような二人のドラマをしっかり描きたい」と本舞台ならではの見どころを語った。
令和版『巌流島』の脚本は、マキノノゾミが新解釈と新設定で書き下ろしたもの。「結末は同じでも、そこに行きつくまでの過程が今までの映画やドラマとは違ったものになりそう。小次郎のキャラクターが濃ければ濃いほど、武蔵のキャラクターも際立ってくると思うので、脚本をより深く読み込んで役づくりしていきたい」と隼人。続けて流星は「脚本には武蔵の心の揺れが深く描かれています。史実を大切にしながらもその内面を大事に、舞台で自分にしか出せない新たな武蔵を生きることができれば」。それぞれの役に対する思いの後、「武蔵・小次郎の熱い関係性、それぞれの生き様など見どころはたくさん。必ず皆様の心に響く作品をお届けします!」と流星が締めくくった。
会見前に、武蔵・小次郎ゆかりの地である小倉城や手向山(たむけやま)も訪れたという3人。各々が肌で感じたというパワーとエネルギーが舞台上でどのように結実するのか楽しみだ。
公演は3月18日(土)~27日(月)福岡・博多座、ほか東京、石川、新潟、秋田、愛知、兵庫、香川公演もあり。福岡公演のチケットは1月13日(金)11時~20日(金)11時までプレリザーブ受付。1月28日(土)一般発売開始。
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.