
ネス湖に住む謎の生物をとらえた1枚の写真。この写真にまつわる感動秘話を描いたファンタジーアドベンチャー映画『ウォーター・ホース』が2月1日(金)から公開となる。公開を直前に控え、主演のアレックス・エテルと、ジェイ・ラッセル監督が来日、会見とイベントが行われた。
撮影当時は11歳だったアレックスも、今は13歳。「10センチちょっと伸びたかも」という身長は、監督と肩を並べられるほど。2人の出会いは、監督がアレックスの初主演作『ミリオンズ』を観た時だったという。「とても難しい役を見事に演じていた。本作では、それ以上にいろいろな顔を見せてくれたよ」と監督は言う。
撮影が行われたスコットランドとニュージーランドは、今回の会見の時と同じくらい寒かったとか。「水のシーンが多いうえに、雨も降っていたり。とにかく寒くて大変だったけど、本当に楽しかった。(CGを多用した撮影のため)何もないところで演技するのは奇妙な感じがしたけれど、毎日やりながら少しずつ慣れていった」と話すアレックス。ウォーター・ホースが登場するシーンのほとんどは、テニスボールなどを相手に見立てて演技する…という非常に難しいものだったそう。
「目の前にいない相手、しかも未知の生物を想像しながら演じなくてはならないから、俳優はみんな大変だったと思うよ。監督としては、その演技に反応する、きちんとリアクションをとることが大切だと考えていた」と監督。伝説の生き物を描く…というテーマを描いた理由について、「小さな男の子が不思議な生き物に出会い、人生が大きく変化してゆく。この素晴らしいストーリーがあったからこそできた作品。とてもエキサイティングで楽しめる映画になったと思うよ」とアピールした。
会見も終わりに近づいたころ、スペシャルゲストが東京湾からお目見えした。アレックスの「クルーソー!」という3度の呼び声に反応して、暗闇に浮かび上がったのはウォーター・ホース(ネッシー)のクルーソー。なんと、ウォータースクリーンに、3Dのクルーソーが映し出される。最初は、頭を左右に振りながらマスコミ陣に威嚇するが、アレックスが見事に手なづけ落ち着きを見せ、最後には、決めショットを撮らせてくれるサービスも。東京湾に“ネッシー”が浮かぶという幻想的な雰囲気の中、まるで本当にネッシーがいるかのように思わされる状況で会見は終了。これまでにないゲストの登場に大盛り上がりの会見イベントとなった。
取材・文/武田由紀子
『ウォーター・ホース』
2月1日(金)全国ロードショー
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