
(左から)山口智子、成海璃子、西内まりや、緒方拳 撮影・筧みゆき
全世界37か国でNo.1大ヒットを記録している映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』。日本語吹替えでは、 主人公のライラ役を5000人以上のオーディションから選ばれた西内まりや、ニコール・キッドマンが演じる悪女コールター夫人に山口智子、ライラを助けるシロクマに緒形拳、ライラのダイモン(守護精霊)を成海璃子が担当する。1月24日に行われた公開アフレコで、豪華吹替えキャストが初めて勢ぞろいした。大勢の報道陣が見守る中のアフレコとあって全員緊張した面持ちの中、緒形は「本番よりうまくいったね」と満面の笑み。また今年してみたい冒険を聞かれた山口は、「毎日が冒険。毎日、崖っぷちです」と笑いながら答えた。
アフレコでは、山口は上品で冷たい表情をしながらライラ役の西内に挑みかかるように声をあてる。山口相手のときは、大先輩を前に引き締まった表情をしていた西内だったが、緒形相手の時にはすこし落ち着いたのか安堵したような顔。また、緒形演じるシロクマのイオレク・バーニソンはライラに力を貸す存在のため、自然と表情にも表れるのだろう。実際のアフレコは、ひとりずつ行ったということで、「ひとりで寂しかった。もう1回皆で一緒に演りたい」と山口が感想を語る。アフレコの自己評価を尋ねると、山口は0.5点とかなり低く、成海、西内は「精一杯がんばった」と点数にはできない様子だった。唯一、緒形だけが「頭が白いからシロクマに選ばれたっていうのはシャクだから、獣の匂いが出せればと思った。出来れば120点くらいつけたい。自分も含めてかなり良い線をいっていると思う」と自画自賛。
山口は悪女役ということで話題を集めたが、本人は“悪女は普通の女性と変わりない”と話す。「女性というのは、1色ではないし、誰もが悪女的部分を持っている。“悪女”は美と結びつくし、女性の美=神秘=力だと思います」。
「シロクマがすごく良くできていて、CGがすごい」と緒形が話すとおり、存在感、威厳、リアルさなど、映像の迫力には驚愕させられる本作。人の魂・精神の現れとも呼べる動物の形をしたダイモンという存在、さらに子供が大人になることの意味、パラレルワールドと、考えさせられる部分も多い。キャスト全員が「続編をやってみたい!」と意気込みを語る本作、まずは第1作目の興行成績に期待がかかる。
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
2月23日(土)、24日(日)先行上映
3月1日(土)丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系にてロードショー
取材・文・写真:筧みゆき
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