
『秘密』
“フランスのアカデミー賞”と言われる第33回セザール賞のノミネートが今月25日に発表された。昨年公開された『エディット・ピアフ 愛の讃歌』が作品賞、主演女優賞など11部門でノミネート、最多ノミネート作品となった。それを追うのはモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した『秘密』。こちらも作品、監督、主演女優など主要10部門でノミネートされており、受賞の行方が注目される。
フランスで最も権威のある映画賞として映画ファンには馴じみの深いセザール賞。過去には日本でも大ヒットを記録した『アメリ』や『戦場のピアニスト』も作品賞を受賞しており、フランス映画界を代表する賞として毎年、受賞の行方に注目が集まっている。今年は『エディット・ピアフ…』のほか、現在公開中のアニメーション『ベルセポリス』や、来月より公開される実話を基づいた感動ドラマ『潜水服は蝶の夢を見る』など、日本で公開中/公開予定の作品が多くノミネートされている。
また、『エディット・ピアフ…』に次ぐ10部門にノミネートされた『秘密』は3月に東京・大阪で開催される「フランス映画祭2008」での上映が決定している。本作は『小さな泥棒』で知られるクロード・ミレール監督がフィリップ・グランベールの自伝的小説『ある秘密』を映画化したもの。1950年代のパリを舞台に、病弱な少年の成長と、彼らの両親が隠し続けた“ある秘密”の真相が描かれる。
注目の授賞式は2月22日の夜(現地時間)にパリで行われる予定。
■セザール賞ノミネート作一覧
【作品賞】
『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
『秘密』(フランス映画祭2008で上映予定)
『潜水服は蝶の夢を見る』(2月9日(土)より日本公開)
『ペルセポリス』(現在、全国順次公開中)
『The Secret of the Grain』
【監督賞】
オリビエ・ダアン『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
クロード・ミレール『秘密』
ジュリアン・シュナーベル『潜水服は蝶の夢を見る』
アブデラティフ・ケシシュ『The Secret of the Grain』
アンドレ・テシネ『The Witnesses』
【主演男優賞】
マチュー・アルマリック『潜水服は蝶の夢を見る』
ミシェル・ブラン『The Witnesses』
バンサン・ランドン『Those Who Remain』
ジャン=ピエール・ダルッサン『Conversations with My Gardener』
ジャン=ピエール・マリエール『Let’s Dance!』
【主演女優賞】
マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
セシル・ドゥ・フランス『秘密』
イザベル・カレ『Anna M』
マリーナ・フォワ『Darling』
カトリーヌ・フロ『地上5センチの恋心』(春より日本公開)
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