
大人気!パトリック・デンプシー 撮影:南樹里
古典的なディズニーの作風を基にしつつ、新風を吹き込んだ映画『魔法にかけられて』の来日会見が3月3日に行われ、俳優のパトリック・デンプシー、ケヴィン・リマ監督、そして音楽を担当した巨匠アラン・メンケンが揃って登壇した。撮影中の苦労話に話が及ぶと一番大変だったのはセントラルパークのシーンで、『グレイズ・アナトミー』の医師役でブレイクしたパトリック・デンプシーをひと目見ようと殺到した野次馬整理だったと監督が明かした。
お姫様と王子様の非現実的な物語をニューヨークという現実的な街を舞台に展開した本作。1つの作品の中に、アニメーション、ラブコメディ、ロマンス、アクション、ミュージカルと様々なテイストが楽しめる作品であり、全米でも大ヒット。タイトルのとおり“魔法にかけられた状態”になって明るい気分で劇場を後にできると観客を魅了し続けている。監督によれば「複数の映画を同時に撮っているような大変な作品でした。でも、一番大変だったのは、パトリック・デンプシーに群がるファンの対応だったんです」と苦笑い。
全米女性の憧れの的のパトリック・デンプシー。本作ではニューヨークに暮らす弁護士ロバート役を好演。「おとぎの国」から突然ニューヨークにきてしまったプリンセスのジゼルを娘と共にサポートする。会見中もさわやかな笑顔で女性記者を魅了し、超自然体。彼自身も21歳で結婚し、7年の夫婦生活ののち離婚した経験を持っているため、ジゼルとロバートの恋模様から「夢見心地だけでは恋はなかなか成就しないものです。互いの欠点を補っていくカップルであるからこそ関係はうまくいくんです。関係を持続させるための努力は必要ですね」と恋愛指南。
現在は再婚し、良き家庭人というイメージも強い。「『魔法にかけられて』は、娘のお気に入り映画。特にジゼルが歌いながら掃除をするミュージカル場面がお気に入りでね。せがまれるので、足の上に彼女を乗せてダンスをするんだよ。残念ながら(自身の演じた)パトリックではなく(ジゼルの親友で)シマリスのピップに夢中なんだけどね(笑)」と良き父の顔を見せた。そういう面は役柄と共通しているようだ。「もし続編があるのなら、アランに僕の歌をつくってもらって歌いたい!」とリクエストしていた。
『魔法にかけられて』は、「おとぎの世界」のプリンセスであるジゼルが、魔女によって「おとぎの世界」から追放され、「現実の世界」である21世紀のニューヨークへ送られてしまったことからはじまる究極のプリンセス・ファンタジー。実写とアニメーションを融合させて描く。
取材・文 南樹里
『魔法にかけられて』
2008年3月14日(金)より、日劇3他全国ロードショー
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