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6500万年前に絶滅したと言われているはずの恐竜。だが、紀元前一万年の世界に恐竜が存在したのでは、と思わせる写真を独占入手した。
と言っても、これは映画の中での話。『インディペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』と、宇宙VS地球、環境破壊による異常現象といった大規模なスケールの作品を描いたら右に出るものはいないローランド・エメリッヒ監督が次にテーマに選んだのは、紀元前一万年の世界。
更新世(180万年~1万年前)に生きていたマンモス、サーベル・タイガー、恐鳥などの古代の大型動物を、ダイナミックな映像を見せるだけでなく、一人の若者を通して、男女の愛、リーダーとしての責任、未知なる文明の発見といった、原題にも通じるテーマが絡む。
これまでも壮大な世界を描いてきたが、本作について、「観客がこれまで体験したことのない世界にどっぷり浸れるような映画をつくりたかった」という。そのため、マンモスの毛の一本一本の動きをCGで描くのはとても大変だとスタッフに説明されても対抗し、また、さらに困難な水に塗れた毛の動きについても、スタッフに大変だと散々言われても対抗し続け、脚本に加えてしまったと来日時に語っている。自ら「観客にも観てもらいたいし、僕自身も観たい世界を描いた」というエメリッヒ。これまでの作品以上のダイナミックさを味わえるであろう本作は、ゴールデンウィーク公開作の中で、期待の1本と言える。
『紀元前一万年』
4月26日より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー
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