
アカデミー受賞!のハビエル・バルデム
恐ろしいほどしつこい性格のサイコな殺人鬼、という強烈なキャラクターで本年度のアカデミー賞助演男優賞に輝いたハビエル・バルデムがこのほど緊急来日し、都内のホテルで記者会見を行った。
彼が出演した『ノーカントリー』は、『ファーゴ』や『バーバー』などで知られるコーエン兄弟の最新作。テキサスの荒野を舞台に、大金を奪って逃げる男(ジョシュ・ブローリン)、追う殺し屋(ハビエル)、そして老保安官(トミー・リー・ジョーンズ)との殺伐とした逃走劇が描かれる。
今回が初来日となるハビエル。登場してまず、「コンニチワ!」と日本語で挨拶すると、「当日はとても緊張していた。2週間たってじわじわ喜びをかみしめている」と受賞後の感想を述べた。また、かねてからコーエン兄弟と一緒に仕事をしたかったと語り、オファーが来たときは大変喜んだという。
「私自身、暴力は苦手で、はじめは銃をさわることさえ恐かった。でもこのキャラクターは“暴力”を体現する神話的な要素を持っている。ただのサイコじゃないんだ」と役者ならではの見解を語った。
ちなみに、あのおかっぱヘアはコーエン兄弟から提案されたものだったのだとか。「彼らはそれがおもしろいと思ったらしい。私は思わなかったけどね(笑)。撮影中は、毎朝起きて鏡を見ることが何より辛かった。どこに行ってもヘンなやつだと思われたよ」
先ごろ発表されたハビエルの次回作は、フランシス・フォード・コッポラの『Tetro(原題)』。世界の巨匠との顔合わせでさらなる飛躍が期待できそうだ。『ノーカントリー』は3月15(土)より、みゆき座ほかにて全国ロードショーとなる。
『ノーカントリー』
3月15日(土)みゆき座、3月21日(土)よりシャンテシネほかにて全国ロードショー
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