
映画祭代表団団長のソフィー・マルソー
日本公開前のフランス映画をいちはやく紹介するイベント“フランス映画祭2008”が今年も開催され、初日となる3月13日、映画祭代表団団長として来日したソフィー・マルソーらを迎えた記者会見が、メイン会場の六本木ヒルズ内に限定オープンした“シネマカフェ”にて行われた。
会見では、フィリップ・フォール駐日大使が今年で日仏友好150周年を迎えることに触れ、前売分のチケットが完売になるほどの人気を誇る本映画祭を通して、日本でのフランスへの興味の高さや期待がわかると語れば、主催者であるユニフランス会長マーガレット・メネゴーズは「映画祭のために訪日することは家族に再会するような喜びを感じる」と今回で第16回を数えるイベントへの愛着を告白。
また、今回、監督と主演を務めた『ドーヴィルに消えた女』を携えて来日したソフィー・マルソーは「インターネットやDVDなどの普及で映画が劇場のみで見られるものではなくなり、映画や観客の好みが画一化していることに不安を覚える。地域性を重視した文化的アイデンティティを守る必要を感じている」と、昨今の映像業界を取り巻く状況を指摘しながらも、「文化的アイデンティティを守るということは、その社会が健全であるということ。だからこそ、この映画祭を日本の観客が愛してくれていることを嬉しく思う」とこの映画祭の意義を解釈するとともに、フランス映画ファンへの感謝の思いを語った。
“フランス映画祭2008”では、会期中短編集を含む14本のプログラムが上映され、また関連イベントとして今年で生誕80周年を迎える巨匠ジャック・リヴェットのレトロスペクティヴも実施される。
衰えを知らぬ大ベテラン、エリック・ロメールの新作から、未来のフランス映画界を背負っていくであろう若手注目株の作品を集めた短編集まで、バラエティに富んだラインナップを誇る本映画祭。監督や俳優たちが観客と直接触れ合うイベントも多く、ファンサービスが豊富なことも注目のひとつであり、ファンには嬉しい春の一大イベントとなっている。
フランス映画際2008
3月13日(木)~16日(日)TOHOシネマズ六本木ヒルズ、3月16日(日)~18日(火)TOHOシネマズなんば
フランス映画祭公式サイト
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