
笑顔のベン・バーンズ
2006年に公開され、世界中で大ヒットを記録した「ナルニア国物語」の第2章『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』がいよいよ今年5月に公開される。ディズニー史上初となる“王子”の物語ということで、注目の的は主演のベン・バーンズ。これまでもメディアでは紹介されてきたが、本日、18日に生・ベン・バーンズが日本のマスコミの前に披露。ベン演じるカスピアン王子の声優を務めることになった歌舞伎役者、尾上菊之助も端正な顔立ちのベンを見つめながら、「日本にもたくさん王子がいるけれど、やはり本物の王子はバーンズさんだと思いました」と王子認定の太鼓判を押す。
この日は、日枝神社にて本作のヒット祈願&出陣式が執り行われ、ベンにとっては慣れない神式の作法を、菊之助が口頭や手ぶりでサポート。神妙な面持ちで一連の行事を終えたベンは安心した表情で、「尾上さんには、儀式中ずっとリードしていただきました。伝統的な儀式に参加できるのは本当に光栄ですが、突然太鼓が鳴ったりして、ちょっと怖く感じてしまいました」と、厳かな雰囲気の中若干ビビッていた部分もあったという。
ベンは映画俳優としてのキャリアこそ浅いが、実は数多くの舞台を踏み絶賛を浴びてきた演劇人。スタイルは大きく異なるが、男性のみで演じる歌舞伎に大いに興味があるようで、「シェイクスピアでも古典は男性のみですから共通している部分があります。ただ今回は歌舞伎を観る機会がないので、次回来日時にはぜひ観たい」と語る。
すでに第3章の出演も決定しているベン。菊之助から「ぜひ何の役でもいいので出演を!」とお願いされると、あっさり「では僕の役を」と主役の座を譲ってしまうという一幕も。第3章も気になるところだが、まずは第2章で弱さと強さを兼ね備えた悩める王子を堪能したい。
第2章は、“伝説の王たち”が白い魔女からナルニアを救い繁栄をもたらしてから1300年後の話。人間によって迫害され、破滅の道を辿っていたナルニア国に、人間の王子カスピアンが現れ、希望の光が見え始める。前作の不思議な魔法の国の暖かい雰囲気が、本作では人間によって脅かされる悲運の国として描かれ、ダークな要素が増す。息を呑むアクションが全編に渡って繰り広げられたファンタジー超大作。
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』
5月21日より全国公開
取材・文・撮影:筧みゆき
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