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“船に記憶を封じ込める”建築家志望者必見のトークショー開催 2008/4/3 14:12配信

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4月5日公開の不思議なタイトルの映画『船、山にのぼる』は、ダムに沈んでしまう木々で船を作り、船をダムに浮かばせる“森の引越し”を描いた作品。自然が溢れる広島県北東部の灰塚地域。この地域がダムに沈み、20万本以上の木々が消えることを聞いた建築家や美術家たちのユニット・PHスタジオが、「木で船を作って"森の引越しをしよう”」と思いついたところから、12年をかけて船を山の頂上に移動させた様子を描いている。本作の公開を記念して、愛・地球博トヨタグループ館や個人住宅、保育園などを手掛ける建築設計事務所みかんぐみの竹内昌義氏と、都市と社会を幅広く論評する建築評論家の五十嵐太郎氏が登場するトークイベントが開催されることがわかった。

“森の引越し”を思いつき、12年の年月をかけて船を作り山にのぼらせようとしたPHスタジオは、池田修氏を代表に、建築家、美術家、写真家からなるユニット。「家具」「家」「都市」といった既成の枠組みを「棲む」というキーワードで解体・再読をしようとしている。横浜市が進めている歴史的建造物を活用した文化芸術創造のための実験プログラム“BankART1929”の構築や運営にもかかわり、その活動に対し文部科学大臣賞新人賞も受賞。“船をつくる活動”は、PHスタジオが「灰塚アースワークプロジェクト」に参加したことから始まる。伐採される20~30万本の木を使って60メートルもの大きさの船を作り、それをダムの水位と共に浮上させ、山のてっぺんにのせる。そんなおもしろい思いつきに、村の住民たちもおもしろがり、地元の人々をはじめ、近県の学生たちも作業に参加、村を巻き込んだプロジェクトとなった。

地域活性化のために有名なアーティストを“先生”として招き、斬新な企画を生み出そうとする動きが多々ある一方、それが本当に活性化につながっている、とは言い切れず、地域住民への浸透も深まっていないことがよくある。そんな中、本作で描いているのは、村に住んでいた人々が力を合わせてお祭り騒ぎで大木の引越しをする姿や、船をつくることを「おもしろいよ」と楽しむ笑顔の住民たちの姿。本作について、アーティストの日比野克彦氏は「『いとおしさ』が産まれるときをはっきりと感じさせてくれる作品」と評価する。“船が山をのぼる”ことを通じて、人々の繋がりや生活する場所への愛着、アイデアを通じて作り出される笑顔の素晴らしさを感じさせてくれる。

4月11日(土)にはみかんぐみの竹内氏と監督が、19日(土)には五十嵐太郎氏とPHスタジオと監督が登場するトークイベント。建築家志望者はもちろん、都市計画に興味がある人にとっては貴重な機会となることだろう。

『船、山にのぼる』
4月5日(土)ユーロスペースにてレイトショー
※4月11日(土)、4月19日(土)21:00~上映前にトークショー開催

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