
21歳でアカデミーノミネートをしたエレン・ペイジ(右)、同じく21歳の石原さとみ
本年度アカデミー賞脚本賞を受賞し、世界各国で高い評価を得ている『JUNO/ジュノ』。本作の公開に先立ち、主演のエレン・ペイジが来日し、帝国ホテルで記者会見が行われた。
16歳で突然の妊娠という大きな壁にぶち当たり、さまざまな感情に揺さぶられながらも真正面から壁に向かっていくヒロイン・ジュノを見事演じ切り、本作で本年度アカデミー賞主演女優賞にもノミネートもされた弱冠21歳の演技派女優・エレン・ペイジ。受賞に触れられると、「非現実的です。ノミネートしている他の女優さんがとても尊敬できる偉大な方たちだったので、とっても謙虚な気持ちになりました。信じられなかったけど、こういう役を演じられたことがとてもハッピーでした」とクールに語った。高校生の妊娠という一見センセーショナルな題材については、「どういう人物かを自分自身で理解することが大事。妊娠はその一部であって、その側面を現実的に演じることに集中した」そうで、「プラスチックでつくったおなかをつけると、それが重みもあって自然に体勢も変わるし、動き方も変わるので演じやすかった」のだとか。
本作は全米公開当初7館での上映だったが口コミで評判となり、最終的には2000館以上での上映と大ヒットを記録。「今まで読んだ脚本の中で一番素晴らしかった。誠意があって正直で深みのある、それでいて面白いからこそ多くの人に訴えるものがあるんだと思います。あと、北アメリカでは若い女性の主役があまりいないので、そういうのも影響してるんだと思います」とエレンなりの見解を示すとともに、「笑って楽しい時間を過ごせる。でも、感動的。いろんな意味で楽しめる作品です」と作品をアピールした。
会見終盤には、エレンと同じ21歳の石原さとみが応援に駆けつけ、日米演技派女優の2ショットが実現した。エレンを目の前にとても緊張した様子の石原は、日本でアカデミー賞授賞式のオンエアを見て、「同じ21歳の女性が最高の舞台に参加しているのを見てすごいなぁと思って。まさかこういう形でお会いできるなんてとってもうれしい」と興奮気味に語った。演技についても、「エレンさんに食い付いて見ていました。嘘のない真っすぐなジュノが大好きで、こういう芝居がしてみたい! 」と大絶賛だった。
『JUNO/ジュノ』
6月14日(土)シャンテ シネほか全国ロードショー
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