
「監督です」の宮川と、冷静な阿部寛
あの「スター・ウォーズ」シリーズ誕生のきっかけにもなった黒澤明監督の名作を現代に復活させたエンターテインメント大作『隠し砦の三悪人』が5月10日、公開初日を迎え、有楽町・日劇1で主演の松本潤、長澤まさみ、阿部寛、椎名桔平、宮川大輔、樋口真嗣監督が舞台あいさつを行った。
本格的な時代劇に初挑戦した松本は「皆さん、楽しかったですか? キャストとスタッフの皆さんに助けられ武蔵(たけぞう)という素敵なキャラクターを作り上げることができました」と感慨深げにコメント。たくさんの女性ファンで埋め尽くされた客席からは大きな拍手が巻き起こった。
ヒロイン雪姫役の長澤は「刑部(ぎょうぶ)を演じた長澤です」と冗談交じりの自己紹介。悪役である鷹山刑部を演じた椎名桔平はお返しとばかりに「雪姫役の椎名です」とあいさつし、場内は爆笑に包まれた。そんな“ボケ合戦”の流れを受けた宮川は「どうも監督の宮川です!」と芸人らしいさすがの切り返しだったが、続く樋口監督はしばらく沈黙した後「樋口です(笑)……面白いことが思いつかないですみません」と恐縮した様子。一方、盛り上がるボケ合戦を尻目に、落ち着き払った松本、阿部のクールな表情も印象的だった。
『隠し砦の三悪人』といえば、先日ジョージ・ルーカスの母校である南カリフォルニア大学でプレミアが開催されたが、この日は今月14日から始まる第61回カンヌ国際映画祭で、海外マーケット向けの試写が行われることも発表された。50年ぶりに復活した21世紀版『隠し砦の三悪人』がそのスケール感そのままに世界進出を果たす日も近そうだ。
取材・撮影・文:内田涼
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』公開中
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