
スピルバーグ、ハリソン・フォード、ルーカスが揃った会見(左から)(c) Jean-Louis TORNATO
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の世界プレミアのため、監督のスティーブン・スピルバーグ、製作のジョージ・ルーカス、主演のハリソン・フォードらがカンヌを訪問。ハリウッドの伝説が揃って登場することに、街中が湧いた。
3作目から19年が経過している。その理由をスピルバーグは「4作目の話は常にあったが、正しいストーリーが見つからなかった。それまでに提出された脚本は、まるでファンが書いたように、崇拝しすぎていたり、凝りすぎていたり。が、デビッド・クープが書いたこの脚本は、内側から自然にインディの世界を描いていた」と説明。物語の舞台は1957年の冷戦時代。インディが探し求めるものは、それをもとの場所に戻した者は大きなパワーを手に入れられるという、クリスタル・スカルだ。
「シリーズに革命を与えるつもりはない。アクションも、あえてオールド・ファッションにした。最近のアクション映画は洗練されいる。たとえば『ボーン・アルティメイタム』など僕自身も好きだが、この映画では監督やエディターの手でシーンを細かくカットしすぎ、モンタージュ風にするのではなく、観客が、何が起こっているのかシーン全体をよく見て理解できるような見せ方を選んだ」(スピルバーグ)。
スピルバーグとルーカスという天才ふたりがコラボする上では、衝突もある。「僕らはいつも論議する」とスピルバーグが言うのを受けて、ルーカスも発言。「でも最後にはいつもスティーブンがやりたいようにやることになるよ。僕は彼にあえて立ち向かってやることで、それが本当に彼が望むことなのか確認する機会を与えているだけ(笑)。」
同作品の日本公開は6月21日。
取材・文:猿渡由紀
撮影:(c) Jean-Louis TORNATO
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』6月21日(土)全国ロードショー
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