「SMAPはもっと忙しいぞ！」と言われていた、と加瀬亮が告白 2008/5/26 11:11配信

昭和を代表する名監督、清水宏の『按摩と女』を“カバー”というスタイルで現在によみがえらせた『山のあなた 徳市の恋』がついに公開初日を迎え、5月24日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台あいさつが開催された。登壇したのは主演の草なぎ剛、加瀬亮、マイコ、堤真一、広田亮平（子役）。当初、石井克人監督の来場も予定されていたが「今日、監督は寝坊で遅刻してます！　ある意味スゴイ!!」（草なぎ）ということで、急きょ欠席となった。

今回、目が不自由なマッサージ師、徳市を演じた草なぎは「メッセージがきちんと届いたと思う。今日はぼくにとっても忘れられない日になりました」と映画を観終えたばかりの観客にコメント。一方、その相棒ともいえる男、福市役の加瀬は「苦労よりも楽しさが大きい現場だった」と語ったほか、今回初共演した草なぎについて「日頃から忙しい、忙しいとグチを言うたびに（事務所の）社長に『SMAPはもっと忙しいぞ!!』と言われていました」と、以前から俳優業の先輩として尊敬していたと明かした。

また、今作で女優デビューを果たしたマイコは「今はとても幸せ。撮影前はドキドキしていたが、ある方から『みんな同じ人間だから』とアドバイスされて安心できた」と緊張の舞台裏を告白。そんなマイコ演じるヒロインに恋する草なぎは「数か月前からリハーサルをし、撮影初日から立派な女優さんだった」とその女優魂を絶賛した。

当日はマッサージ師の恋を描いた内容にちなんで、抽選で選ばれた観客4人が草なぎ、加瀬、マイコ、堤から“肩もみ”してもらうというサプライズな演出も。しかしあまりの出来事に、ラッキーな観客たちは、肩もみでリラックスできるはずが、逆に緊張で体をこわばらせていた。

取材・文・撮影：内田涼

『山のあなた　徳市の恋』
5月24日（土）全国東宝系ロードショー