
「エフゲニー・オネーギン」パリ公演
帝政ロシア期の18世紀後半に起源をもち、国立劇場としてロシアの舞台芸術を牽引してきた名門、ボリショイ劇場のオペラが、2009年6月に14年ぶりとなる日本公演を開催する。
オーケストラとバレエ団の総勢2300名を擁する巨大カンパニーで、ロシア随一の歴史と伝統を誇るボリショイ劇場。1991年のソ連崩壊後、その混乱の影響下で長い低迷期を迎えるも、近年はロシア経済発展の後押しも受け、プロダクションが充実。現在は、音楽監督にアレクサンドル・ヴェデルニコフ、バレエ部門芸術監督にアレクセイ・ラトマンスキーと、オペラ、バレエ両部門のトップに若き俊英を迎えて躍進中だ。
来年6月の来日オペラ公演は、チャイコフスキー作曲の「スペードの女王」と「エフゲニー・オネーギン」を上演する。青春の煌きと純愛、人生への苦悩が渾然一体となった悲劇であるこの2作は、ともに文豪プーシキンの小説が原作で、“チャイコフスキー×プーシキン”のロシアが生んだ最高の芸術家によるコラボ作品だ。
「エフゲニー・オネーギン」は、今年9月のパリ国立オペラ座・新シーズン開幕に登場しており、壮麗な舞台美術にロシアン・ロマンたっぷりの濃厚な音楽、若きソリストたちの類いまれなる歌唱によって、辛口で知られるパリの聴衆から大喝采を浴びたばかり。来年、日本で上演されるのも、もちろん同じプロダクションだ。また来年のオペラ公演に先駆け、今年12月にはボリショイ・バレエ団の来日公演も開催する。
なお、ロシア国立ボリショイ・オペラ来日公演のチケット一般発売は11月16日(日)。11月8日(土)からは先行予約の受付を実施する。
ロシア国立ボリショイ・オペラ 2009年 来日公演
チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」
2009年6月19日(金)・20日(土)・21日(日) NHKホール
チャイコフスキー「スペードの女王」
2009年6月24日(水)・25日(木)・26日(金) 東京文化会館 大ホール
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