フェンシング太田が渡仏。「フランス人をやっつけたい」 2009/4/1 13:30配信

北京五輪フェンシング・フルーレにおいて銀メダルを獲得した太田雄貴(森永製菓)は31日、フェンシング発祥の地であるフランスのクラブチーム、エクス・アン・プロヴァンスフェンシングクラブに4月より参画すると発表し、渡仏を前に会見で意気込みを語った。

エクス・アン・プロヴァンスは、フランスN1(ナショナル1部)に所属する古豪。太田は世界選手権で3度の優勝経験を持つエルワン・ル・ぺシュー(フランス)と親交があり、同選手から直接オファーを受けて実現した。太田は渡仏中、北京五輪金メダリストのベンヤミン・グレイブリンクら世界の強豪8名が出場するフルーレマスターズやフランス選手権(団体戦)に出場する。念願の夢が叶った太田は「フランスで試合をすることが大きな夢だったし、その本場で彼らをやっつけたい」と意気込みを語った。

北京五輪で同競技日本人初のメダルを獲得した太田だが、「五輪でのメダルが思った以上に自分の気持ちに変化を与え、モチベーションが下がってしまった」と大会後は練習にも身が入らず苦しい日々を過した。しかし、このオファーがそんな太田を救ってくれたようだ。「仕上がりは五輪前よりも良いと思うし、(渡仏への)不安は全くない」と、太田は自信を覗かせ、「2009年は僕にとって『挑戦』。しっかり結果を出して、日本人でもここまでできるんだぞというのを証明したい」と決意を表明した。