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つぶつぶ、もこもこ、新進気鋭作家による現代アート作品 2009/6/30 13:40配信

PixCell_Elk#2 ミクストメディア 2009

PixCell_Elk#2 ミクストメディア 2009

9月23日(水)まで、銀座にあるメゾンエルメス8Fフォーラムにて、気鋭の現代美術作家、名和晃平(ナワコウヘイ)による展覧会が開かれている。

名和は1975年生まれ。大学で彫刻を専攻し、現在は京都を拠点に国際的な活動を行っている。これまで「六本木クロッシング2007:未来への脈動」(森美術館、2007年)、「パラレルワールド もうひとつの世界」(東京都現代美術館、2008年)など、日本での発表も多く、これからを期待されるアーティストのひとりである。展示をしている銀座のメゾンエルメスは、2001年のオープン以来、8Fフォーラムで現代美術作家による展覧会を行っている。今回の名和の作品は、久しぶりの日本人作家による展示となった。

マテリアル(素材)にこだわってきた名和。発表する3作品の素材の頭文字をもとに、この展覧会のタイトル「L_B_S」がつけられている。「L」は「LIQUID」(リキッド)。名和が制作する作品カテゴリーの中、液状になっているシリーズである。「PixCell_Saturation#2」と名づけられた作品は、ぶくぶくと泡が立つ巨大な2点の水槽を展示。水面にふくらんでは消える泡、純粋な水ではなく特殊な配合によるシリコンオイルでつくられる泡は、時間を忘れるほど見とれてしまうだろう。「B」は「BEADS」(ビーズ)。レンゾ・ピアノの建築によるガラスに覆われたメゾンエルメスの建物と同調するように、名和は鹿の仲間である巨大なエルクの剥製を球体のガラスビーズで覆った。ボウリングの玉のように大きなものから、ビー玉のように小さなものまで、オブジェにはつぶつぶのガラスが張り付いている。“美しい”だけでは片付けられない恐怖も感じられる。「S」は「SCUM」(スカム)。名和が作品をつくるために取り寄せたモチーフに、ポリウレタン樹脂を霧状にして吹き掛けた。今回出品した新作は、オブジェに柔毛が生えているように見える。「もとの形は何だろう」という想像が膨らんだり、付着したもこもこが目を楽しませるだけでない、あらゆる五感を刺激する。

「彫ったり刻んだりするだけが『彫刻』ではない」と語る名和。この展覧会を通じて、新しい価値観、新しいものの見せ方を私たちに教えてくれる。入場無料。

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