ファラオ像など3体の巨大石像がついに立ち上がる！　「海のエジプト展」6月27日開幕 2009/6/24 18:52配信

6月27日よりパシフィコ横浜にて開催される「海のエジプト展　～海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝～ 」。エジプト第二の都市アレクサンドリアをはじめとする海底遺跡の発掘成果を紹介するこの展覧会が、開催前から早くも話題を呼んでいる。

今回展示される出展品は、約490件すべてが日本初公開。なかでも最大の目玉となるのは、ヘラクレイオンの海底遺跡より発掘された、約2000年前のファラオ像など3体の巨大石像だ。1000年以上もの間、海底に沈んでいたこれらの巨像が、先日ついにその姿を明らかした。

高さ約5メートル、重さ約5トンという巨大な像は、立ち上げるのにも入念な作業が必要とされる。1体の石像につき、立ち上げ作業にかかる時間は約2時間。まず、箱の中に何重にもくるまれた状態で搬入され、スタッフたちの手によって、少しずつ梱包が解かれてゆく。そこから、2機のクレーンを使い、1体ずつゆっくりと引きあげられた後、静かに地面へと下ろされる。

3体目の王妃像の立ち上げが完了し、ファラオ像、ハピ神像、王妃の像が一列に設置された。思わず見上げてしまうほどの巨大な石像が並ぶその迫力は、まさに圧巻のひとこと。これらの石像群の前に立つと、人間がとてもちっぽけに感じられてしまうほどだ。石像は海底で発見されたものであるにもかかわらず、王妃像の右半分がやや欠けている以外は、2000年も前に作られたことを感じさせないほど、ほぼ完全な姿で展示されている。3体の石像が織り成す、古代エジプトの神殿さながらの荘厳な空気に、歴史の重み、深みが伝わってくる。

本展では、これらの巨像のほか、スフィンクスや女神などの彫刻群、クレオパトラの横顔が彫られたコイン、石碑、宝石、戦士の装飾品など、貴重な出展品が一堂に展示される。開港祭Y150で盛り上がる横浜で、古代エジプトの壮大な歴史がよみがえる。入場料は一般・大学生2300円、高校生1300円、小中学生800円。

海のエジプト展　～海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝～
開催期間：6月27日（土）～9月23日（水・祝）
開催時間：午前9時30分～午後6時 （入場は閉場の１時間前まで）
会場：パシフィコ横浜・ホールD