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“すべての戦争を象徴する作品”がグランプリに!【ヴェネチア映画祭レポート】 2009/9/14 14:43配信

(c)Kazuko Wakayama

金獅子賞を受賞した『Lebbanon』サミュエル・マオズ監督 (c)Kazuko Wakayama

第66回ヴェネチア映画祭が現地時間の9月12日にクロージングを迎え、金獅子賞にイスラエル映画『Lebanon』が選ばれた。サミュエル・マオズ監督の実体験をもとに、レバノンに侵攻したイスラエル軍兵士を描いた戦争ドラマで、ほぼ全編戦車の中だけで緊迫したドラマが進行する。審査員長のアン・リーは、ユニバーサルなテーマと独創的なアイディアを評価し、「すべての戦争を象徴するスペシャルな作品」と受賞の理由を語った。

同じく評価の高かったトッド・ソロンズの『Life During Wartime』と、ファティ・アキンのコメディ『Soul Kitchen』は、前者が脚本賞、後者が審査員特別賞を受賞。ソロンズの作品は、『ハピネス』(1998)の続編であり、彼特有の皮肉と悲哀に満ちた会話劇が受賞の決め手だ。また、イラン人女性監督として初めてコンペに参加した『Women Without Men』のシリン・ネシャットは、これが初監督作ながら見事監督賞を受賞。イランで起きた1953年のクーデターを背景に、詩的かつ象徴的な手法で封建的なイラン社会を告発した。坂本龍一が音楽を手掛けているのも話題だ。

最優秀男優賞に輝いたのは、ファッション・デザイナー、トム・フォードの初監督作『A Single Man』で、ホモセクシャルの主人公を繊細な演技で表現したコリン・ファース。女優賞は、イタリアの心理サイコ・サスペンス『La Doppia Ora』に主演したクセニア・ラパポルトが手にした。ファースは記者会見で流暢なイタリア語を披露し、地元のプレスを喜ばせたが、ある記者が「あなたはどこに行っても女性にもてるようだが、どう思うか」と聞くと、照れくさそうに「質問の意味がわかりません」と答えて場内の笑いを誘った。

一方、話題性に富んだマイケル・ムーアの『Capitalism: A Love Story』は批評家には人気が高かったが、いまさら賞は必要ないと思われたのか無冠に終わった。アン・リーによれば、賞の振り分けは審査員団の中で揉めることもなく、スムーズに決まったそうだ。

今年のヴェネチアはコンぺ作品25本のうち、初監督作または2作目という若手監督がおよそ3分の2を占めた、若返りの年。受賞結果もそうした傾向を反映した、新鮮な顔ぶれになった。

取材・文:佐藤久理子

第66回ヴェネチア国際映画祭
9月2日~12日まで開催

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