人気のパントマイム・ユニットが～まるちょば、代表作をもって全国ツアーをスタート 2010/1/28 16:30配信

サイレント・デュオ、が～まるちょばの全国ツアーが1月27日、東京・天王洲 銀河劇場で初日の幕を開けた。同日は、本公演に先駆けて公開舞台稽古が行われ、ふたりによる記者会見も開催された。

が～まるちょばは、赤いモヒカンのケッチ！と黄色いモヒカンのHIRO-PONのふたりによるパントマイム・ユニット。海外のフェスティバルで数々の賞を受賞する国際派パフォーマーだ。今回上演するのは、そんなふたりの集大成ともいえるプログラム。ストリート・ショーと、ショート・スケッチ、そしてふたりの代表作である50分の長編『BOXER』による3部で構成する。

第1部はストリートで鍛え上げたふたりの芸が、客席を巻き込みながら、笑いを生み出すステージ・ショー。第2部は短編を2作品。中の1作『透明人間』と題された短編は、同じ研究室の女性に恋するシャイな男のお話。透明人間のいたずらで、変なポーズをさせられる男の後ろに、鮮やかに透明人間の姿を浮かび上がらせる手腕が見事だ。

そして第3部の『BOXER』。チャンピオンを目指すボクサーと、彼を支える恋人の愛の物語を笑いの中で描いていくパントマイムの長編だ。主人公のボクサーをHIRO-PONが、そして恋人、老トレーナー、相手ボクサーなど他の全ての役をケッチ！が演じていく。海辺や遊園地でのデートなど笑いを交えながらマイムで鮮やかに再現したり、マッチョ、オカマ、オタクといったユニークなボクサーを登場させたりと、あの手この手で客席を楽しませる。連戦連勝する主人公だったが、やがて暗雲が。主人公の視力に異常が見つかってしまう。それでも恋人の制止を振り切ってリングに上がる主人公。はたして、彼はチャンピオンベルトを手にできるのか。そしてふたりの恋の行方は……。

会見に際してふたりは、「昨年結成10周年を迎えた時も、あくまで通過点と言ってきましたが、これからも、より新しい表現を追求して、より面白い舞台をお見せできるようにしたい」(HIRO-PON)、「そうすることで、パントマイムを見に来てくれる人も、そしてパントマイムをやってみようという人も増えてくる。そうなったら、こんなにうれしいことはありません」(ケッチ！)と、それぞれ語った。百聞は一見にしかず、ふたりの舞台でパントマイムの魅力にふれてみては？

「が～まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2010」は、2月7日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場で公演、その後全国33会場を巡演する。