
瀬奈じゅん 撮影:中川容邦
4年半もの間、宝塚月組のトップスターとして活躍した瀬奈じゅんが、WOWOW『宝塚プルミエール』で退団後初めてロングインタビューに応じた。
昨年12月に『ラスト プレイ』『Heat on Beat!』(宝塚大劇場、東京宝塚劇場)をサヨナラ公演として宝塚歌劇団を卒業した瀬奈は、「退団して1か月が過ぎ、のんびりできると思っていたのですが、宝塚の卒業生や同期生たちがまめに遊びのお誘いをくださるんです。それで忙しくて、今のほうが睡眠時間は少ないかもしれません(笑)。卒業しても、宝塚は本当に家族みたいなところだなと思います」と退団後の生活を明かした。
初主演となったのは入団後10年目と、同期の中でも決して早いほうではなかった瀬奈は、「同期の仲間たちが主演に抜擢されていっても、焦りはなかったですね。2001年に宝塚バウホールで初主演して、『遅いですね』とも言われたけど、遅咲きだけど狂い咲きしてやると思いました。私はダンスがずば抜けてうまいわけではないし、歌はどちらかというと苦手なほう。なんの武器もないけれど、自分の個性を活かして男役のプロになろうと。あのときの自分がもっていた勢いは、これからも忘れちゃいけないと思いますね」と振り返った。
その後、花組から月組への組替えを経て、2005年月組の男役トップになった。2008年の『グレート・ギャツビー』では、「自分が思い描いていたとおりの、違和感がまったくない役柄でした。あんなに気持ちよく演じられる役は他にない。魂が震えるような、すごく幸せなステージでしたね」と語った。最後に、「18年間、男役の瀬奈じゅんを応援してくれてありがとうございます。今、私はタカラジェンヌじゃない自分を探しているところ。これからは男役ではありませんが、私らしく私の道をまっすぐに歩んでいきたいと思っています」とファンへメッセージを贈った。
2月17日(水)18時からは、『「宝塚プルミエール」~瀬奈じゅんスペシャル~』がWOWOWにて放送される。併せて、瀬奈じゅんの代表作『宝塚への招待 グレート・ギャツビー(2008年月組)』がハイビジョンでオンエアされる。
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.