
「ドラムストラック」ワークショップを開催
客席にひとつずつジェンベ(アフリカの伝統的な打楽器)が置かれ、鮮やかな民族衣裳を着た出演者たちと観客とが一体となって盛り上がる参加型エンターテイメント『ドラムストラック』。エリザベス女王やブッシュ元大統領も楽しんだことで知られるこのステージが、2008年、2009年に続いて今夏も日本にやってくる。公演に先駆け、来日したキャスト3人が4月29日、チケット購入者から抽選で選ばれた約20名と共に都内でワークショップを行った。
会場に現れたキャストは、フレンドリーなTシャツ姿だったり、アフリカの民族衣裳を身に付けたりと、南アフリカのドラムイベント発、オフ・ブロードウェイ経由で世界中で上演されている本作の出演者らしい格好。本番でもアフリカの大地を思わせる迫力あるパフォーマーとダンサー、そしてアメリカ人を含むミュージシャンとでステージが展開。アフリカの音楽が初めてという人も、気軽にその魅力に触れられる構成となっている。
ワークショップではジェンベを前にして少々戸惑っていた参加者も、キャストの簡単なジェスチャーとチャーミングな笑顔で徐々に緊張がほぐれた様子。指を1本立てたら1回叩く、2本なら2回叩くという打楽器ならではのシンプルさもあって、20人余りの参加者もいつの間にかドラマセッションに引き込まれていった。筆者も参加したが、自分でジェンベを叩くことでより振動が体内に響き、細胞の一つひとつが目覚めていくような感覚を味わった。小さな子ども連れの家族や、ドラムに慣れた様子の男性など、参加者の誰もが顔を輝かせながらジェンベに向かっていたのが印象的だ。
途中、エクリプスドラム(スティール製の打楽器)による演奏でファンタジックなひと時をすごした後、再びジェンベとアサラト(マラカスのように振ることで音が出る楽器)、タンバリンやトライアングルなどを使った全員のセッションへ。大盛り上がりのラストが見事に決まると、思わず参加者から拍手が。20余名でこの興奮なのだから、本番の銀河劇場(約750席)ならさぞや……と夏の公演に期待が高まるワークショップとなった。
また、ゴールデンウィーク中は様々な無料イベントの実施もある。本日・4月30日も渋谷パラダイスにてイベントが行われ、道行く人々の注目を集めていた。スペシャルイベントに参加して、一足早くアフリカのリズムを体感してみるのも良いのでは。
公演は8月14日(土)・15日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!、8月17日(火)から29日(日)に東京・天王洲 銀河劇場、9月3日(金)に宮城・電力ホール、9月11日(土)・12日(日)に愛知・名古屋市公会堂にて。チケットは東京公演が現在発売中。大阪公演が5月15日(土)、宮城公演が5月29日(土)、愛知公演が5月22日(土)にそれぞれ一般発売開始。
(取材・文:佐藤さくら)
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