
映画『大奥』完成披露試写会に登壇した柴咲コウ
嵐の二宮和也と柴咲コウが出演する映画『大奥』の完成披露試写会が6日に都内で行われ、二宮、柴咲と金子文紀監督が上映前に舞台あいさつを行った。
映画は、よしながふみの同名コミックが原作。謎の疫病によって男の人口が激減し、男女の役割が逆転した江戸時代の大奥を絢爛豪華に描いた異色の時代劇。柴咲の演じる女将軍・徳川吉宗に仕えながら出世を目指す、若き侍・水野祐之進を二宮が演じるほか、堀北真希、大倉忠義、玉木宏、和久井映見、阿部サダヲ、佐々木蔵之介ら、豪華キャストが出演する。
「新しい時代劇、新しい大奥ができたと思います」とあいさつした二宮は、初のちょんまげ姿について「まわりのスタッフの方が異常なほどに『似合う!』って盛り上げてくださったんで、似合っているんだと思って自分から言うことにしています」と笑顔でコメントし、司会者が「もし、大奥の世界に入ったらどんな手段でのしあがるか?」と質問されると「嵐のデビュー曲から最新シングルまでを本気で歌ってみようと思います」と回答し、会場の笑いを誘った。
また柴咲は「着物もつけて、所作もあるんですが、心は現代に通ずるものがあるので自然の流れの中で(演技が)できた」と撮影を振り返り、「男女が逆転することで、嫉妬や執着がより浮きぼりになっていると思います。男女間の関係ってマニュアル化されている気がするんですけど、逆転することでそれがすごく新鮮に見えてきました」と述べた。
本作を「カタチは時代劇ですが、気持ちは現代劇のつもりで撮った」と語る金子監督は、大奥の中で繰り広げられる泥沼の愛憎劇について「映画で描かれている時代は戦争も革命もない。世の中がひっくりかえることのない世界。その中でルールやシステムに乗っかってうまいことやっていくには、思っていることを貫くだけでは無理で、“うまく生きる”という力が必要。それは現代にも似ている。だから、起きることはすごく納得のいくことで、真っ当なことだと思う」と分析した。
最後に二宮は「これだけの人たちが集まることは2度とないと思いますし、もし会えるのであれば『大奥』をシリーズとしてやりたいという気持ちも生まれてきたので、それを夢見ながらいろんなことに挑戦したい」とあいさつし客席から大きな拍手を受けた。
『大奥』
10月1日(金) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
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