
会見より。音月桂
宝塚雪組新トップスター・音月桂のお披露目公演『ロミオとジュリエット』の東京公演が2月17日、東京宝塚劇場で開幕。初日に先立ち行われた舞台稽古後には、音月による会見も行われた。
言わずと知れたシェイクスピアの古典名作だが、今回宝塚が上演しているのは2001年にフランスで初演されたミュージカル。キャッチーな楽曲や激しいダンスなど現代的な手法を使いながらも、古典的悲恋物語をストレートに描いた内容で人気を博し、世界各国で上演、500万人以上の動員を誇っている。演出を手掛けるのは『エリザベート』を大ヒットさせた小池修一郎。モンタギュー家の青、キャピュレット家の赤と、対立する両家を視覚的にわかりやすく分ける鮮やかな衣裳などはオリジナルを踏襲しているものの、物語を暗示する“死”に相対する“愛”をオリジナルキャラクターとして登場させるなどの斬新な演出が光る。日本では昨年、宝塚星組が初演、好評を博した。
早くも宝塚の名レパートリーの仲間入りした感のある大作でトップスターお披露目となる音月は、ジュリエットに恋し、両家の争いに心を痛める純粋なロミオをフレッシュに好演。キラキラの笑顔もまぶしく、恋する若者にぴったりだ。ジュリエット役は舞羽美海と夢華あみがWキャストで演じるが、この日出演したのは舞羽美海。こちらも愛らしく、全身で恋をするようなジュリエット像に好感が持てた。また彼らを支える雪組のメンバーのまとまりも良く、熱気ある舞台を創造していた。
会見では、音月は「東京公演に向けて、よりブラッシュアップされました。フィナーレナンバーも新しく変わっています」とアピール。自身の演じるロミオについても「(宝塚)大劇場公演中もどんどん愛着がわいていったのですが、ロミオという人物をすごく愛せるようになりました。気持ちが共有できる。お客様にも“恋してみたいな”って思ってもらえるように演じれたらいいなと思っています」と話していた。
公演は3月20日(日)まで。
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