
ウェストドルフ・クインテット(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン オープニングセレモニーより)
世界最大級のクラシック音楽祭『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭』のオープニングセレモニーが、4月28日に丸ビル1F マルキューブ(東京・有楽町)で行われた。
フランス生まれのラ・フォル・ジュルネは、連日朝から晩まで複数のホールで同時にコンサートが開催されるロックフェスのようなクラシック音楽祭。1公演約45分で、いくつものコンサートを気軽にハシゴでき、チケット料金は1公演平均2000~3000円と低価格。0歳児から往年のクラシックファンまで誰もが気軽に楽しめるコンセプトで、従来のクラシックコンサートがもっていた敷居の高さを払拭した画期的な音楽祭だ。日本でも2005年の開催以来、多くのファンに親しまれ、2007年、08年には来場者数100万人を突破するなど、ゴールデンウィークの人気イベントとして好評を博している。
今年は、当初『タイタンたち』というテーマで、後期ロマン派の作品を中心に、約150公演を行う予定だったが、東日本大震災の影響をうけて規模を縮小。東日本大震災の復興を祈念し、「とどけ!音楽の力 広がれ!音楽の輪」を合言葉に、90公演を開催する。海外からもアーティストが100人以上来日。公演期間中は会場内にて義援金を募り、チケット収益金の一部とあわせて被災地自治体に寄付される。
12時30分から行われたオープニングセレモニーでは、まず東日本大震災の被災者への祈りを込め、ウェストドルフ・クインテットの演奏によるマーラー作曲・交響曲第5番第4楽章「アダージェット」で幕開け。続いてラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのアンバサダーで俳優の石丸幹二が登場。「一日でも早く心の底から笑顔を取り戻せるように願いを込めて歌います」と語り、チャップリンの「スマイル」を披露した。
またセレモニーに続いて行われたコンサートでは、16歳のフルーティスト新村理々愛が、リスト作曲「ハンガリー狂詩曲第二番」、ライネッケ作曲「フルート協奏曲」より第二楽章を披露。現役高校生とは思えない卓越した演奏に、有楽町・丸ビル内を行き交う多くの人々が足を止め、響き渡る珠玉の音色に耳を傾けた。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2011『とどけ!音楽の力 広がれ!音楽の輪』は、5月2日(月)から5月5日(木・祝)まで東京国際フォーラムにて開催。また音楽祭関連イベントは、4月28日(木)から5月5日(木・祝)まで、丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾほか丸の内周辺エリアにて開催される。
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