
エフゲニー・キーシン会見より
1986年10月に初来日してから今年で日本デビュー25周年を迎えるエフゲニー・キーシン。10月10日(月・祝)には40歳の誕生日を迎え、サントリー・ホールでバースデー・コンサートが開催される。節目の年での日本公演を前に10月3日、都内で記者会見が行われた。
キーシンは2歳のころ、耳で聴いた音楽をピアノで弾き始めるなど、幼い頃から並外れた音楽の才能を現し、初来日した際には“神童”ブームを巻き起こした。この25年間を振り返り、「これまで幸運な芸術活動ができたのは、素晴らしい方たちと仕事をする機会に恵まれたから」と話し、「人間にとって、どういう子供時代を送ったかが重要だと思う。私は良き両親、良い先生に恵まれましたが、“神童”と呼ばれてた人たちが、後々偉大な音楽家になるとは限らない」と自身の周りにいる人たちへの感謝の気持ちを語った。また、日本公演の内容について、協奏曲をやる理由と『グリーグ』を選んだ訳を訊かれると「せっかく(誕生日にからめて)フェスティバルをやってくれるので、皆さんに多彩な面を見て欲しいと思いました。『グリーグ』はロシアでは非常にポピュラーな曲なので、今後取り上げる機会が多くなると思います」と答えた。なお、今年の年末の『ベルリン・フィル』ジルベスターコンサートでもグリーグが演奏され、全世界で放映される。また、『リスト』の魅力についての質問には「音楽の素晴らしさを言葉で説明するのは難しい」としながらも「今回取り上げた『リスト』は、表現性豊かな作品を集めたつもりです」と語り、「ぜひコンサート会場でお目にかかりたいです」と締めた。
『キーシンフェスティバル2011』は10月6日(木)兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールを皮切りに、大阪、愛知、神奈川、福岡と全国を回り、11月13日(日)のサントリーホールまで開催。、チケットは一部を除き発売中。
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