
ジョー・ライト監督、リーヴァイ・ミラー
誰もが知るピーター・パンの誰も知らない出生を描いた冒険ファンタジー大作『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』のメガホンをとったジョー・ライト監督と、“今最も美しい少年”と話題を集める主人公ピーター役のリーヴァイ・ミラーがPR来日を果たし、取材に応じた。
『ハリー・ポッター』シリーズで世界的なファンタジーブームを巻き起こしたワーナー・ブラザース映画が手がけた本作。近年、ディズニーの実写作品を中心に、児童文学の古典を“新解釈”で映画化するのが一種のトレンドになっているが、ライト監督は「あえて意識はしていない。もっとシンプルに、少年の視点から空想が生み出すカラフルな夢世界を描きたいという思いがあったんだ」と振り返る。
その上で「古典と呼ばれる名作を、繰り返し紡ぎ直すことで、次世代に語り継ぐ意義があると思うんだ。そういった作品には常に、勇気と信念、そして想像力の重要さが描かれる。それらが人生の“闇”を乗り越えるために必要だと、今を生きる人々に思い出してほしいからね」と本作に込めた強い思いを明かしてくれた。
そんなライト監督の思いを、主人公として体現するのが、来日中に13歳の誕生日を迎えたミラーだ。その凛とした表情と感情豊かな演技は、黒ひげ役のヒュー・ジャックマンをして「きっと世界中は彼に恋するはず」と太鼓判を押すほど。ミラーも「ヒューから教わったのは、まず演技を楽しむということ。彼が黒ひげを演じる姿は(日本語で)スゴイ!」と大先輩に敬意を表す。
「冒険好きなところはピーターに似ているかな。でも、僕自身はピーターと違って、早く大人になりたいと思っている」(ミラー)、「才能にあふれるのはもちろん、主人公として映画全体をけん引する勇敢さを持っている。何事にもオープンだし、そこそこハンサムだからね(笑)」(ライト監督)。原作がもつ精神を、現代的なアプローチで磨き上げた『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』は、胸踊るファンタジーの枠を超えて「冒険を通して、自分を発見する」ヒューマンドラマに仕上がっている。
『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』
10月31日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国公開
取材・文・写真:内田 涼
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