
鹿島アントラーズ (C)KASHIMA ANTLERS
凄まじい試合だった。10月24日に行われた『ACL 2018』準決勝第2戦・水原三星ブルーウィングス×鹿島アントラーズの話である。決勝のキップをかけた運命の第2戦も、ホームで行われた初戦と同様に激しい打ち合いとなった。
先制したのは第1戦を3-2で先取した鹿島だった。FWセルジーニョのフリーキックを左SB山本脩斗がヘディングで合わせてゴール。その後、前へ出る水原、カウンターを狙う鹿島の構図で前半を終える。
後半に入ると、水原はロングボールを蹴り込むシンプルな策にチェンジ。ゴールへの圧力を高めた水原は52・53・60分とわずか8分間に3ゴールを奪う。試合開始6分で2ゴールを決めた初戦を超える怒とうの猛攻を繰り広げた。
残り30分、敵地で一気に崖っぷちに追い詰められた鹿島イレブンだが、「1点取れば同点だから」と確認し合い、落ち着きを取り戻す。64分にMF安西幸輝のクロスをセルジーニョが頭ですらし、右SB西大伍が技ありシュートを決める。クライマックスは82分に訪れる。ゴール前でFW鈴木優磨のラストパスを受けたセルジーニョがトラップでDFをかわし、右足一閃! この日2アシストのストライカーが『ACL』4試合連続となる同点ゴールを決めたのだ。合計スコア6-5とした鹿島が初の『ACL』決勝進出を手繰り寄せたのだった。
劇的な試合を終えた大岩剛監督は「我々の目標は優勝すること、決勝に進出することではありません」とキッパリ。
そう、鹿島はまだ何も手に入れていない。イランの名門・ペルセポリスFCとの決勝を勝ち抜かなければならない。『J1リーグ』を8度、『ルヴァンカップ』を6度、『天皇杯』を5度制してきた鹿島は初の『ACL』優勝で20冠達成を狙っているのだ。
『ACL』 決勝第1戦・鹿島×ペルセポリスは11月3日(土・祝)・茨城県立カシマサッカースタジアム、第2戦はアサディスタジアムにてキックオフ。第1戦のチケットは10月28日(日)午前10時より一般発売。
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