
舞台「サザエさん」カツオ役 荒牧慶彦 撮影:源賀津己
1969年10月5日に放送開始し、今年50周年を迎えるアニメ 『サザエさん』。そのアニバーサリー企画のひとつとして舞台「サザエさん」(脚本・演出:田村孝裕)が上演される。アニメから10年後の磯野家を描くという本作。磯野カツオを演じる荒牧慶彦に話を聞いた。
漫画やアニメを舞台化した2.5次元作品でさまざまな役を魅力的に演じ、高い人気を集める荒牧。小学生男子から刀剣男士まで演じてきた彼だが、磯野カツオという誰もが知るキャラクターを演じることには驚いたそう。「最初に話を聞いたときは戸惑いました、“僕でいいんですか!?”って。まさか自分がカツオ役をやるとは…」と明かしつつも「光栄なことです」と笑顔をみせる。
本作のカツオは“10年後”の大学生。「大学生って進路に悩みますし、周りからの影響も過分にうける年頃だと思うので、そういう揺れる心が人間臭くていいなと思いました。ちょっと大人ぶりたい年頃を演じるので、アニメのわんぱくさも残しつつ、そういう部分も演じていけたら」。荒牧自身も大学時代は進路で揺れたそうで「ちょうど就職活動の頃に俳優をやろうと決めたので、友達が次々と大企業に就職が決まっていくなかにいるとやっぱり揺れましたね。だけど1回は自分のやりたいことをやってみたいと思い、この世界に飛び込みました。当時、僕を心配していた友達は今も応援してくれています。あのときやれてよかったです」。
サザエを藤原紀香、マスオを葛山信吾、フネを高橋惠子、波平を松平健、ワカメをWキャストで秋元真夏(乃木坂46)と齊藤京子(日向坂46)、タマを酒井敏也というキャスト陣が揃う本作。「豪華なキャストの皆さんとお芝居できることは、嬉しいのと同時に“うわあ、めっちゃ緊張するやつじゃん!”と思いました(笑)。だから早く先輩たちと仲良くなりたいです。きっと親しみやすくておもしろい作品になると思いますし」と稽古が始まるのを楽しみにしている様子。脚本・演出の田村孝裕とも初めてのタッグとなるが「初めての演出家さんとはまず打ち解けたいです。そうするとお互い話をしやすくなりますから。特に今回はまだ誰も見たことのない10年後のカツオなので、しっかりと話しながらつくっていけたら」と意気込む。10年後の磯野カツオ、そして磯野家がどんな姿をみせてくれるのか楽しみに待ちたい。
舞台「サザエさん」は9月3日(火)から17日(火)まで東京・明治座、28日(土)から10月13日(日)まで福岡・博多座にて上演。7月15日(月・祝)からの一般発売に先駆け、7月11日(木)までぴあ先行申込受付中。
取材・文:中川實穗
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