
2019シーズンのJ1リーグ戦も残り8節。優勝争いから、上位3チームに与えられるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権をめぐる戦い、残留争いまで、いずれも目が離せない状態になっている。
そのJ1リーグにおいて、大阪に本拠地を置くセレッソ大阪とガンバ大阪が、クラブの誇りをかけて激突する、今季2度目の“大阪ダービー”の日が近づいてきた。
今回、ホームで迎え撃つことになるセレッソ大阪は、今季からスペイン人のロティーナ監督が指揮。緻密かつ堅実的な戦術の落とし込みに時間を擁し、序盤は苦しんだが、「最初の頃に比べたら成長しました」(GKキム ジンヒョン)と言うように、試合を重ねる中で理解を深めチームは成長。前節は浦和に勝って今季初の4連勝を達成し、勝点5差で3位・横浜FMを追走している。
対するガンバ大阪は、昨季途中に指揮官に就任したクラブのレジェンド、宮本恒靖監督が率いるが、試行錯誤する中で勝ち切れない試合が続き下位に低迷。しかし、前節・鳥栖戦で下位対決を制し、12位まで順位をアップ。「パトリック選手や宇佐美選手ら、いい選手が夏に帰ってきて、最初はちょっとうまくいってない部分もあったと思うんですけど、最近は噛み合いだしてきているかなと思う」(DF丸橋祐介)と警戒するように、調子を上げつつある。
ACL出場圏内入りを狙うセレッソと、残留争いからの脱出を目指すガンバ。状況は真逆だが、順位や状況通りの結果が出ないのがダービーの面白さでもあり、セレッソにとっては1つの難関になっている。2018シーズン最初の大阪ダービーは、4連勝で3位と好調ながらも、最下位に沈んでいたガンバに0-1で敗戦。今季のアウェイゲームでは、7戦未勝利のガンバに0-1で敗れている。これまでの通算対戦成績は9勝5分23敗で圧倒的に分が悪く、リーグ戦の勝利は2012年以降なし。だが、3年ぶりにJ1に復帰した2017年のルヴァンカップ 準決勝で、ガンバに2戦合計4-3で勝利。「ダービーがポイントだったと思います」(丸橋)と振り返ったように、勢いそのままにクラブ初のタイトルを獲得した。その再現――ではないが、「けっこういい順位(6位)にいてひとつでも上に行きたいので、ダービーで絶対に勝つためにみんなでいい準備をして、いつもよりハードワークして戦いたい」(ジンヒョン)と話すように、上位追撃のさらなる起爆剤にしたいところだろう。
大勢のサポーターが応援に駆けつけ、独特の雰囲気に包まれる大阪ダービー。共に負けられない一戦は、9月28日(土)ヤンマースタジアム長居で14時キックオフ!
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