
藤田慶和(パナソニック ワイルドナイツ)
7月16日、ラグビーセブンズ日本代表候補・藤田慶和のオンライン合同取材が行われた。藤田は「ソーシャルディスタンスに気を付けて、トレーニングの強度を上げているところ。ずっと自粛生活が続いていたので、今は週に1度セブンズのみんなとトレーニングできる幸せを感じている。セブンズのみんなで集まるのは週に1回だけ。ほかはパナソニック(ワイルドナイツ)の方でトレーニングしている」と現状を明かした。
『東京五輪』の延期が決まった時の心境と現在の胸中については次のように語った。
「あと4か月というところで延期が決まったので、かなり落ち込んだ。立ち直るのに2日かかった。立ち直ってからは1年4か月延びたのはそれだけ成長できる時間をもらったと考えるようになった。今はネガティブではなく、ポジティブにとらえ、メダルを取れるように成長していきたい」
藤田は1年後の『東京五輪』でセブンズの価値を高めようとしている。
「日本のスポーツの価値が上がるのではと思っている。7人制は知られていないスポーツだが、知ってもらえるチャンス。昨年の15人制のようにひとりでも多くの人に感動を与えられるようになりたい」
セブンズの価値を高めるため、メダルを取るために課題は尽きないと藤田は言う。
「世界一速く起きて、世界一速く動き回るラグビーを目指しているが、まだまだ足りない。掲げている『ビーラグビー』、蜂のように動き回るラグビーで世界一になれれば」
ビーラグビーの中で、藤田は司令塔を担う。
「司令塔のような役割を担っているが、自分も積極的にランをしてチームを前に出していきたい。司令塔プラス自分のランニングも出せるようにやっていきたい。チームがどんな状況になっても自分がブレない。司令塔がブレるとチームがブレる。これをやると信念を持ってやっていきたい。チームの決めたプランをやり切る。勝ちに貪欲になって、ブレずにやっていきたい」
高校時代から知るひとつ年上のライバルであり、盟友の福岡堅樹がセブンズ日本代表から離脱したことについて問われると「一緒に戦いたかったが、堅樹さんが自分の夢に向かって行くと決めたことので。最後はパナソニックを優勝に導きたい」とコメントした。
このコロナ禍の中、1年後は予断を許さない状況だが、藤田は「今出ているスケジュールで自分たちの準備、世界で勝てる準備をするだけ。試合(『ワールドラグビーセブンズシリーズ』)があろうがなかろうが、五輪があろうがなかろうが、自分たちがやるべきことをやるだけ」とキッパリ。
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