
内田篤人(鹿島アントラーズ)(C)J.LEAGUE
突然の発表だった。8月20日、鹿島アントラーズの右SB内田篤人の現役引退が発表された。契約は8月いっぱい、8月23日(日)・ホームでの『2020明治安田生命J1リーグ』第12節・ガンバ大阪戦終了後に引退セレモニーを行うというのだ。
2006年に清水東高校から鹿島に加入すると、1年目からレギュラーに定着。その後はチームの欠かせないピースへと成長し、2007年からのリーグ3連覇に貢献するとともに2008・2009年とベストイレブンに選出され、2010年にドイツへ旅立った。FCシャルケ04でも大活躍し、2017年、ドイツ2部の1.FCウニオン・ベルリンを経て、2018年鹿島に復帰したのだった。一昨年、昨季と要所要所でその存在感を発揮してきたが、今季はリーグ再開となった7月4日の『明治安田J1』第2節・川崎フロンターレ戦、8月12日(水)の『JリーグYBCルヴァンカップ』グループステージ第3節・清水エスパルス戦に先発するのみ。惜しむらくは2014年2月の右ヒザのケガである。リハビリ後、だましだましプレーしてきたが、2015年に手術を敢行。その後戦線復帰するまで1年9か月もの時間を要したのだった。チームとして、14年半の現役生活に別れを告げるレジェンドを送り出すのに、負けるわけにはいかない。内田のラストゲームは必勝あるのみだ。
前節は悔しい敗戦となった。相手の4倍を超えるシュートを放ちながらも、横浜FCに数少ないチャンスを決められて0-1。得点シーンの流れの中で横浜FCにハンドがあったとアピールしたが、判定が覆ることはなかった。第7節から4試合続いていた負けなしのいい流れは不運な形で断たれたのだった。
G大阪も前節は嫌な黒星を喫した。ボール保持率62.5%と圧倒的にペースを握り、相手のシュート9本を上回る15本のシュートを放つも、ミスを浦和レッズに突かれて1-3。3失点目のパスミスをしたCB昌子源も古巣相手の次節に期するものがあるだろう。
リーグ戦での通算対戦成績を振り返ってみると、鹿島が29勝11分18敗とリード。ただ直近3試合はいずれも引き分け、その前の3試合は鹿島の3連勝、そのまた前の5試合ではG大阪の4勝1敗と極端な結果となっている。
果たして鹿島が勝利で内田を送り出すのか、それともG大阪が4年ぶりの勝利を飾るのか。『明治安田J1』第12節・鹿島×G大阪は8月23日(日)・茨城県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信、NHK BS1にて生中継。
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