
レアンドロ(FC東京) (C)J.LEAGUE
FC東京が大仕事をやってのけた。10月7日『2020JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝で川崎フロンターレを2-0で撃破。今季1敗しかしていない川崎Fの大会連覇を打ち砕いたのだ。
布石は10月4日に打った。中3日で『ルヴァンカップ』に臨む川崎Fに対し、FC東京は中2日での試合を強いられていた。そこで長谷川健太監督は『2020明治安田生命J1リーグ』第20節・湘南ベルマーレ戦でスタメン総入れ替えを敢行。しかも1-0でJ1通算200勝を達成。かくして、準決勝に川崎Fは先発10人が中3日、FC東京は先発10人が中6日で臨む逆転現象が起こった。
フレッシュなFC東京は出足の早い守備を披露。川崎Fがボールを握り波状攻撃を見せるも、FC東京の圧によってトラップもパスもわずかにズレた。そんな中迎えた14分、FC東京がワンチャンスをものにした。GKの位置を確認したレアンドロが左コーナーフラッグ付近のFKを直接ニアへ蹴り込み先制したのだ。
ゲームが動いてから一層、ボールを支配する川崎Fと強固な守備からカウンターを狙うFC東京の構図が明確となった。川崎Fが攻める展開の62分、今度はFC東京のショートカウンターが炸裂する。セカンドボールを拾った三田啓貴がスルーパスで永井謙佑を走らせ、走り勝った永井はゴール前に絶妙なグラウンダーのクロスを供給。これをレアンドロがスライディングで押し込んだ。終盤に川崎Fの猛攻に遭うもFC東京は最後までゴールラインを割らせず、2-0で『ルヴァンカップ』決勝のキップを手繰り寄せた。試合後、長谷川監督は「全員が気持ちを前面に出してハードワークした勝利。選手たちを誇りに思うし、よくやってくれた」と称えつつ、「準々決勝に勝ってから試合の状態を見ながら一番いいメンバーを選んだ。セレッソ(大阪戦2-0)、浦和(レッズ戦1-0)と勝ってきたメンバーの多くを送り出した」と選手起用法について明かした。
これで11月7日(土)・国立競技場で柏レイソルと『ルヴァンカップ』決勝を争うことになったFC東京。ただ大勝負は1か月後である。10月10日(土)・味の素スタジアムでは『明治安田J1』第21節・ガンバ大阪戦が待っている。G大阪も10月7日に第10節・対サガン鳥栖を戦い、渡邉千真の2ゴールで5連勝。順位も12勝2分6敗・勝点38の4位と13勝5分5敗・勝点44の2位FC東京を脅かす。
果たして、FC東京がカップ戦の勢いをリーグ戦へつなげるのか、G大阪が6連勝をマークするのか。『明治安田J1』第21節・FC東京×G大阪は10月10日(土)・味スタにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生配信。
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