
三笘薫(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE
新記録達成に死角はない。単一シーズン90分間でのJ1最多11連勝中の川崎フロンターレが記録更新を誓う。
『明治安田生命J1リーグ』第25節・FC東京戦は川崎Fにとって12日ぶりの試合である。休養も準備も十分だ。10月24日にはオンラインでファン感謝デーを行い、英気も養った。残り10試合、記憶に残る特別なシーズンを記録尽くめで締め括ろうとフレッシュな気持ちと身体でラストスパートに突入する。
『JリーグYBCルヴァンカップ』準決勝の悔しさは忘れてはいない。10月7日・等々力陸上競技場で川崎Fはいつも通り試合開始とともに押し込んだ。川崎Fペースで試合が進め中、FC東京にワンチャンスをものにされた。14分、角度のないFKをレアンドロに直接ニアへ決められたのだ。
先制点を奪われても川崎Fは慌てず騒がず、ボールを握り攻撃を構築していく。対するFC東京はしっかり守備ブロックを形成し、カウンターを狙う自分たちのスタイルで呼応。スコアが動かず、ハーフタイムを迎えると、川崎Fは後半から10番大島僚太、三笘薫を投入し、さらに攻撃の圧力を強める。バリエーション豊富にゴールに迫る川崎Fに対して、FC東京はシンプルにゴールを脅かす。62分、GKからのセカンドボールを確保し、三田啓貴が永井謙佑へスルーパス。快速FWはすかさずゴール前へクロスを送り、レアンドロがスライディングシュートをズバリ。2-0にしたのだ。爆発力を誇る川崎Fにとって残り30分なら逆転可能だが、この日は1点が遠く、連覇の夢は潰えたのだった。
試合後、CB谷口彰悟が「悔しい。正直完敗です。完全にFC東京にしてやられたというゲームだった。ひとつの大会が終わってしまったのは悔しい」と言えば、鬼木達監督も「すごく残念に思っている。選手はこのゲームに対して熱い思いを持っていたし、その思いを勝利に導けなかったのは自分の力不足」とキッパリ。主将も指揮官もストレートに悔しさを露わにした。
カップ戦の借りはリーグ戦で返す。一方のFC東京は3連敗中。いいパフォーマンスを展開し、チャンスを作りながらも、ミスから失点し、結果が出せてない。しかも、中2日の強行軍である。負のスパイラルに陥っているライバルに負けるわけにはいかない。
果たして、川崎Fは中村憲剛の40回目の誕生日を12連勝で祝えるのか、FC東京が多摩川クラシコで悪い流れを断ち切るのか。『明治安田J1』第25節・川崎F×FC東京は10月31日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットはフロチケ(Jリーグチケット)にて残りわずか。DAZNにて生配信。
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