
森重真人(FC東京) (C)J.LEAGUE
『AFCチャピオンズリーグ2020』の悔しさは、『2020明治安田生命J1リーグ』、そして『2020JリーグYBCルヴァンカップ』決勝でぶつける。『明治安田J1』第31節でFC東京がサンフレッチェ広島と対峙する。
3度目の挑戦もラウンド16の壁に跳ね返された。2012年は広州恒大に一発勝負で0-1、2016年は上海上港に2-1、0-1とアウェイゴールの差で敗れた。3度目の正直で臨んだ12月6日も立ちはだかったのは中国勢である。スコアこそ0-1だが、北京中赫国安に決め切る決定力と守り切る隙のなさを見せ付けられたのだった。
チームはラウンド16直後にカタールを後にし、翌7日に帰国。8日は休養に充てられ、9日より広島戦へ向けてのトレーニングを開始した。13日間で5試合を戦う強行軍は肉体的なダメージを蓄積していることだろう。メンタル面では切り替えが難しく、時差ボケも残っているはずだ。それでも次の試合は待ってはくれない。ただFC東京はこれから『ACL』でベスト8から先を目指すチームである。それならば、もっともっとタフにならなければならない。だからこそ、広島戦は今後の重要な試金石となるのだ。
順位を考えても、第31節は大事である。FC東京は15勝6分11敗・勝点51の6位、広島は13勝9分9敗・勝点48の8位。得失点差はFC東京の+3に対して、広島は+12。そう、第31節の敗戦は、そのまま順位の入れ替わりを意味する。
一方の広島は、11月28日以来のゲームとなる。ここ8試合は負けなし。しかし結果を見ると3勝5分と勝ち切れないイメージを残している。第7節・名古屋グランパス戦で2-0、第28節・セレッソ大阪戦で1-0と上位勢から勝点3をもぎ取っているが、第25節・ベガルタ仙台戦は0-0、第27節・横浜FC戦も1-1、第29節・湘南ベルマーレ戦1-1、第30節・北海道コンサドーレ札幌戦2-2と下位を相手に取りこぼしている印象がある。残り3試合、シーズンの締め括りに攻守にバランスのいい試合運びを取り戻したいところ。
リーグ戦の通算対戦成績を振り返って見ると広島が15勝8分12敗とリードするが、直近10試合ではFC東京が5勝3分2敗と逆転する。前回の対戦は8月19日の第11節。両軍の対決らしからぬ点の取り合いから広島が土壇場で追い付き3-3のドローに終わった。
果たして、FC東京が逆境を跳ね返し白星を掴むのか、休養十分な広島が勝点3を持ち帰るのか。『明治安田J1』第31節・FC東京×広島は12月12日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。DAZNにて生配信。
チケットぴあに掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ等)はぴあ株式会社の承諾なしに無断転載することはできません。
Copyright c PIA Corporation. All Rights Reserved.