
岩田智輝(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE
公式戦4連敗の後の引き分けにも指揮官は前を向いた。横浜F・マリノスは9月3日『明治安田生命J1リーグ』第28節・FC東京戦で40分右CKからCB岩田智輝が右足で押し込むと、5分後には西村拓真のクロスを仲川輝人が合わせて2-0で前半を折り返すも、53・63分とセットプレーから2失点。最後CFアンデルソン・ロペスの決定機もバーを叩き、2-2でホイッスルを聞いたのだった。
『JリーグYBCルヴァンカップ』と『AFCチャンピオンズリーグ』のふたつの大会を落とし、リスタートとなる一戦を勝点1で終えた横浜FMのショックは窺い知れるだろう。勝てるゲームだっただけになおさらである。
それでもケヴィン・マスカット監督は試合後、「結果は残念だが、満足できる内容だった。いいチームであるFC東京を相手にゲームを支配した。自分たちがやろうとしているサッカーも見せられたのはよかった」とポジティブな言葉を発した。
さらに優勝戦線の中、今回の勝点1が持つ意味を問われるも、マスカット監督は「自分たちは11月の最終節を全く見ていない。とにかく大事なのは体を休めて、メンタルを準備すること。そして、次の湘南戦が何より大事」と一戦必勝の重要性を説いた。
ただ次の相手がやっかいである。湘南ベルマーレは第28節で川崎フロンターレにシーズンダブルをやってのけ乗っている。2週間ぶりの試合となった湘南は中2日の川崎Fに先制点を許しても慌てず騒がず。インテンシティの高いプレスとスピーディなトランジションでチャンスを作り出した。後半早々にFW町野修斗が自ら得たPKを沈め同点とするも逆転ゴールは遠い。そんな引き分けムード漂う後半アディショナルタイムに途中出場の阿部浩之が劇的ゴールを決めたのだった。優勝争いを展開する横浜FMと川崎F、神奈川勢で蚊帳の外の残留争いを強いられる湘南が意地を見せた格好である。湘南は次の神奈川ダービーでも勝機を虎視眈々と狙っている。
だが直接対決の通算成績を見ると、横浜FMが23勝3分7敗とリード。ここ10試合でも7勝2分1敗と圧倒する。5月の第13節も湘南が守備からリズムを作りシュートの雨を降らすも、スコアはアウェイチームが4-1。横浜FMが決定力の高さを見せ付けた。
果たして、横浜FMが7月30日以来となる勝利を手にするのか、湘南が神奈川ダービー2連戦で勝点6を得るのか。『明治安田J1』第25節・横浜FM×湘南は9月7日(水)・日産スタジアムにてキックオフ。当試合は声出し応援適用試合として実施。サポーターズシート1階席、ビジターサポーターズシート1階席の1部エリアは声出し応援エリアとなる。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。
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