
アレックス・シャルク(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE
両軍にとって『明治安田生命J1リーグ』第26節は大事なゲームである。浦和レッズ×セレッソ大阪。12勝8分7敗・勝点44の5位に付けるC大阪はもちろん、9勝12分6敗・勝点39の9位ながら上位進出を諦めていない浦和にとっても負けられない戦いが続く。さらに『JリーグYBCルヴァンカップ』プライムステージ準決勝の重要な試金石でもある。浦和もC大阪も勝って、9月21日(水)・25日(日)・準決勝を迎えたいところだ。
前節はともに勝点3を積み重ねた。新型コロナウイルス感染症陽性者が続出した浦和だが、第29節・柏レイソル戦では早々に先制。7分CB知念哲矢の縦パスを受けたMF大久保智明がひとりかわして持ち上がりスルーパス、DFの間を抜けたFW松尾佑介が2戦連発弾を決めると、24分にはボランチ伊藤敦樹のスルーパスに左ウイングのアレックス・シャルクが抜け出しシュート、GKに阻まれたが、跳ね返りを押し込んでJリーグ初ゴールをマーク。57分にボランチ岩尾憲の右CKをニアで左SB明本考浩がコースを変えたシュート性のボールに知念が詰めて勝負あり。そして85分には右ウイング関根貴大が得たPKをCBアレクサンダー・ショルツが沈めた。
89分に1点返されるも、文句なしの4-1。3か月半ぶりの先発となったシャルクや失意の第24節・名古屋グランパス戦以来のスタメンの知念、2戦連続先発のGK鈴木彩艶、右SB宮本優太らが好パフォーマンスを披露。浦和がチーム力を示した。試合後、リカルド・ロドリゲス監督も「誰が出てもパフォーマンスを維持して戦えるのは、監督として非常にうれしい。何よりも試合に出る時間が短かった選手たちがしっかりとプレーしたことがうれしいし、知念やアレックスも非常にいいプレーをし、得点もしてくれた」と殊勲のふたりを称えた。
C大阪は前節、公式戦3連敗を止めた。3連敗中と同様に終盤にゴールを許す嫌な流れだったが、打破した。サガン鳥栖を迎えた前節は52分CKのクリアボールをボランチ鈴木徳真がダイレクトロング右ボレーをズバリ。82分に同点弾を献上するも、第29節のC大阪はやり返した。90+3分途中出場のMF清武弘嗣のアーリークロスを7分前にピッチに投入されたFWジェアン・パトリッキがヘディングで叩き込んだのだった。
直接対決の通算成績ではC大阪が20勝6分17敗と勝ち越し、直近10試合の成績でも6勝1分3敗と相性がいい。第15節もC大阪が2-0で勝利。ただC大阪のシーズンダブルは2005年まで遡らないといけない。逆に2006・2010年と浦和がダブルを達成している。
果たして、勝点3とともに『ルヴァンカップ』準決勝に勢いを付けるのは浦和か、C大阪か。『明治安田J1』第26節・浦和×C大阪は9月14日(水)・埼玉スタジアム2002にて開催。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。
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