
西川周作(浦和レッズ) (C)J.LEAGUE
このままずるずる後退するのか。それともここで踏みとどまるのか。『明治安田生命J1リーグ』第32節で中位同士のカードが組まれた。9勝14分8敗・勝点41の8位・サガン鳥栖と9勝13分8敗・勝点40の9位・浦和レッズ。シーズンの出足でつまづき、直近でも調子を落としている両軍が激突するのだ。
8月『AFCチャンピオンズリーグ』決勝進出を果たし、上位グループに割って入るかと思われた浦和だが、9月以降1勝2分2敗とトーンダウン。『JリーグYBCルヴァンカップ』を含めた公式戦では2分3敗と5試合勝利なし。しかも2試合連続で4失点を喫した。『ルヴァンカップ』プライムステージ準決勝第2戦・セレッソ大阪戦は0-4、『明治安田J1』第31節・サンフレッチェ広島戦は1-4と攻守に精彩を欠いた。C大阪、広島のプレスの前にビルドアップはままならず、イージーなミスから失点に直結した。C大阪のスピーディで大きな展開に後手に回り、広島のセットプレーに屈したのだった。
広島戦後、リカルド・ロドリゲス監督は「まず我々のビルドアップのところで相手のプレスにハマってしまった。中盤でフリーな選手がいたが、なかなかうまく運ぶことができなかった。あと前半のいい時間帯でスコアできなかったことは改善点だと思う。広島もつなごうとしたが、無理な時には前線に蹴る判断もしていたので、我々も時にはシンプルに前線に入れることも選択肢のひとつとして持てるようにしていきたい」と戦いの幅を広げることを示唆した。
一方、鳥栖も1勝2分2敗と最近の5試合での失速ぶりが気になる。直近3試合は未勝利。前節・京都サンガF.C.戦は互いにペースを掴もうとする中、序盤で失点。前半は反撃の糸口を見つけられなかったが、後半は時間の経過とともに鳥栖が主導権を握る。しかし、途中出場のジエゴと小野裕二が左サイドからチャンスを作るも、ゴールは遠く。結局、京都が1点を守り抜いたのだった。
試合後、川井健太監督は悔しさをにじませつつ「最後ゴール前まで行くが、ボールを扱う部分だったり、タイミングだったり、そういう細かい部分が足りなかった。その質を次の試合のために鍛えたい」と次節を睨んだ。
リーグ戦の直接対決通算成績では7勝7分7敗の全くの五分。直接対決で勝ち越すとともに順位で上に立つのは浦和か、鳥栖か。『明治安田J1』第32節・浦和×鳥栖は10月8日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。試合当日から10月10日(月・祝)にかけて『埼スタAutumn Festival supported by ビタブリッドジャパン』を実施。浦和レッズ30周年に合わせて全30店舗が出店する『浦和レッズ×パンのフェスin埼玉スタジアム2002』などイベントが盛りだくさん。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。
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