
Photos: Cirque du Soleil 2021 / Costumes: Dominique Lemieux
世界に誇るサーカス・エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユの代表作「アレグリア」が、「アレグリア-新たなる光-」としてパワーアップし、2月8日(水)ついに東京・お台場ビッグトップにて開幕。日本公演はおよそ5年ぶりとなる。
「アレグリア」は、スペイン語で“joy(喜び)”を意味する。世界中で起きたパンデミックを乗り越え、シルクが私たちに喜びを届けに来てくれた。アーティスティックディレクターを務めるマイケル・G・スミスが「アーティストたちは観客により近くなり、会場が一体となる」と語っていたが、実際のステージを目の当たりにすると、その言葉の意味をまざまざと体感させられる。
今回の公演の見どころは多々ある。まずは、常人離れした数々のパフォーマンス。アーティストたちのしなやかな肉体美から生まれる圧巻の技たち。ステージで跳ね、宙を舞い、私たちをとにかく驚かせる。ひとたび大技が繰り出されると、会場からも思わず「おおー!」「すごい!」という声があちこちから聞こえてくる。今回は、アーティストたちの衣装とメイクも一新。これまでとはまた違った美しさ、楽しさを味わえるだろう。
もうひとつ特筆すべきは、光の演出だ。タイトルの「新たなる光」を象徴するかのように、各シーンで最新技術を駆使した光がたびたび登場するのが印象的だった。会場や客席、アーティストたちを照らし、時には鏡を使いながら、歌と演奏を含むすべてのパフォーマンスをより魅力的に映し出す光。その光に、私たちは世界に希望を見出す。
もちろん、ミスター・フルールや二人のクラウンなど、個性豊かなキャラクターも健在。ミュージシャンたちと一緒にコミカルな演出で会場を盛り上げてくれる。
そして、なんといってもシルクの特徴は生演奏の音楽。今回も、ミュージシャンと二人のシンガーによる生パフォーマンスはパワフルで魂が震える。あの有名な「アレグリア」の一節は、多くの人が耳にしたことがあるだろう。アーティストたちの演技と素晴らしい音楽が一体となって、シルクの世界観が完成するのだ。新しい演出を取り入れながらも、こういった古き良きシルクの伝統は受け継がれている。
昔からのファンを飽きさせず、新しいファンも楽しめるようにと、変わらないものと新しいものの両面を併せもって進化を遂げた「アレグリア」。圧巻のパフォーマンスを目に焼き付け、この感動体験をぜひ味わっていただきたい。
「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」
会場:お台場ビッグトップ(東京)
会期:2023年2月8日(水)~6月25日(日)
会場:森ノ宮ビッグトップ(大阪)
会期:2023年7月14日(金)~10月10日(火)
取材・文/飯塚さき
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