
(写真左より)丸山高人・招致委員会実行本部長、平松邦夫・大阪市長、犬飼基昭・招致委員長、鈴木寛・文部科学副大臣、小倉純二・招致委員会副委員長
国際サッカー連盟(FIFA)に加盟する208の国と地域に笑顔をもたらす「208Smiles」をコンセプトに、2022年のサッカーW杯開催国に立候補している日本。開催計画を盛り込んだ招致ブックを5月に提出してから約2か月、FIFAによる立候補9グループ11か国の視察が始まり、その視察団が7月19日、来日した。
「今回、改めて日本の運営能力を確認するために来日した」というハロルド・メインニコルズ会長(チリサッカー協会会長)ら5名から成るFIFA視察団は、19日に大阪・関西空港に到着し、4日間にわたる日本視察を開始。1日目は開幕と決勝戦の舞台として建設が予定される大阪エコ・スタジアム(仮称)の計画地、JR大阪駅前の北ヤードをヘリコプターで視察。同行した平松邦夫・大阪市長は、「(ヘリのため)身を乗り出せないが、気持ちは完全に乗り出していたように見えたし、非常に興味を持ってもらったと思う」と、招致活動の手ごたえを口にした。
2日目は、午前中にプレゼンテーションを実施。日本の招致コンセプトや招致ブックの解説に加え、大阪の気風、大阪人の気質、利便性など大阪の風土についても説明したようだ。終了後に開かれた記者会見で、犬飼基昭招致委員会委員長(日本サッカー協会会長)は「5人ともかなり日本のコンセプトを理解してくれているなと、手応えを感じた」と、自信を覗かせた。その後、視察団はFIFA総会会場の大阪国際会議場(グランキューブ大阪)、ファンフェスト会場として提案した大阪城西の丸庭園、今春にオープンした堺市立・ナショナルトレーニングセンターなどを訪問。大阪西の丸庭園では、森島寛晃招致アンバサダー(セレッソ大阪アンバサダー)や小学生、高校生、サポーターら500人がFIFAに加盟する208か国の国旗を手に「ニッポン、オオサカ!」コールでお出迎え。比較的、堅い表情が目立った視察団も歓迎ムードに笑顔がこぼれた。
大阪府内の視察を終えた視察団は、21日から埼玉、東京を訪問する。また、最終日の22日(木)に行われるプレゼンテーションでは、研究段階ながらも最先端テクノロジーを駆使したデモ機器を使ってのデモンストレーションが予定されている。
視察団は今後、韓国やオーストラリア、オランダ・ベルギー(共催)ら立候補したその他の国を訪問する。22年大会の開催地は、12月2日(水)にスイスのチューリッヒで開かれる理事会で決定する。
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