
トリノ王立歌劇場・初来日公演記者会見より
イタリアで270年の歴史を誇る名門オペラハウスで、7月23日(金)に初来日公演開幕を控えるトリノ王立歌劇場が、7月21日に記者会見を行った。
まずトリノ王立歌劇場総裁ヴァルター・ヴェルニャーノが「イタリアを代表するオペラ『椿姫』『ラ・ボエーム』を掲げ、イタリア文化の象徴を日本で披露できるのはこの上ない喜びです」と挨拶。「準備のためにここ数日、東京文化会館へ足を運んでいますが、舞台袖の壁一面に書かれた、これまで来日した世界各国のカンパニーのサインに感銘しました。どれほど歴史ある場所なのかと。まるで舞台芸術の神聖な寺院のような空気を感じますし、その地に私たちが名を連ねることに感動しています」と心境を語った。
続いて、同音楽監督ジャナンドレア・ノセダは「イタリアを代表する作曲家ヴェルディとプッチーニの芸術の結晶『椿姫』『ラ・ボエーム』は、数あるオペラの中でも大きな“ふたつの宝石”と言えるでしょう。また、宝石を上演するに相応しく、いま世界でキラキラと輝くスター歌手も揃いました」と語った。また「かつて恩師のゲルギエフさんが『イタリアのオペラハウスがイタリアの大演目を上演する時は、必ず素晴らしいクオリティの舞台にしなければいけない』と教えてくれました。今回はまさにそれを実現できる機会。『椿姫』『ラ・ボエーム』初演当時の情熱溢れる舞台を再現したい」と気合十分の模様。
また『ラ・ボエーム』を彩る豪華なキャストも会見に出席。「デビュー20周年の今年、イタリア・オペラの演目をトリノ王立歌劇場と共演することが出来て本当に嬉しい。ミミ役は実に13年ぶりで、非常に難しい役柄ですが、信頼できる仲間と一緒だからこそチャレンジ出来ました」(バルバラ・フリットリ)、「2004年以来、本当に久々の日本です。日本の皆さんは熱心にオペラを愛してくれるし、大好きな仕事場であるトリノから日本公演のオファーを貰った時は本当に嬉しかった。実はスケジュール調整が大変でしたが、今は実際に来れて本当に興奮しています!」(マルセロ・アルバレス)、「5月のトリノでの『ラ・ボエーム』も本当に素晴らしい体験でした。あの『ラ・ボエーム』初演の伝統ある劇場に、凄い歌手の皆さんと一緒に立てただけで夢のよう。トリノのお客さんもスタンディングオベーションで大喝采だったので、あの感動を日本の皆さんにも体験して欲しいです」(森麻季)、「愛する妻(バルバラ・フリットリ:ミミ役)が舞台上でひとりで死んでいくのを遠い海の向こうで待つことなく、舞台で共演することができました。世界屈指のテノール、アルバレスさんほか素晴らしい仲間と一緒で感動しています」(ナターレ・デ・カローリス)と、それぞれ日本公演に向けての意気込みを語った。
トリノ王立歌劇場・日本公演は7月23日(金)に開幕。『椿姫』公演は、7月23日(金)・26日(月)・29日(木)・8月1日(日)に東京文化会館で。『ラ・ボエーム』公演は、7月25日(日)に神奈川県立県民ホールで、7月28日(水)・31日(土)に東京文化会館で開催される。チケットは発売中。
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